Hamee<3134> 商標権を取得した「iFace」商品を核としたアジア展開の加速に注目

2016/08/01

スマホグッズの販売とネット通販支援のシステム開発を手掛ける複合型ネット企業
商標権を取得した「iFace」商品を核としたアジア展開の加速に注目

業種:小売業
アナリスト:大間知 淳

◆ スマホグッズの販売とEC バックオフィスシステム開発を兼営
・Hamee(ハミィ、以下、同社)は、スマートフォン用のアクセサリーを中心としたインターネット販売と卸販売(コマース事業)、EC 事業者向けクラウド型バックオフィス業務支援システムの開発・提供(プラットフォーム事業)を手掛ける複合型のインターネット関連企業である。

◆ 16 年4 月期決算は15%増収34%営業増益
・16/4 期決算は、14.9%増収、34.0%営業増益であった。コマース事業の売上がEC(小売)と卸売のいずれも好調に推移したことに加え、プラットフォーム事業の増収効果による採算の改善が利益成長をけん引した。
・期初の会社計画に対しては、売上高が102.4%、営業利益が97.0%の達成率となった。

◆ 17 年4 月期業績予想
・17/4 期について同社は、15.0%増収、18.1%営業増益を予想している。両事業とも、利益率の改善は小幅にとどまるものの、好調な売上の伸びが継続し、二桁増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、想定以上に売上高と人件費を中心とした費用が増加しているコマース事業を中心に従来予想を見直し、売上高7,189 百万円→7,481 百万円(前期比15.1%増)、営業利益665 百万円→547 百万円(同21.4%増)に修正する。

◆ アジア展開の加速に注目
・同社は昨年夏から秋にかけて台湾、中国、インドと相次いで子会社を設立したが、既に台湾と中国は黒字化を達成し、台湾に関しては連結対象に加えた。
・韓国のスマホグッズメーカーから日本での独占販売権を得て販売していた「iFace」ブランドの商標権を取得し、全世界での販売に乗り出した。当センターでは「iFace」商品がアジア展開を進める上での橋頭堡になり得ると考えており、その販売状況に注目している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。