オプティム<3694> 17 年3 月期も主力のIoT プラットフォームサービスの拡大が増収を牽引

2016/07/29

様々なモバイル情報端末をごく自然に使うためのサービスプロバイダー
17 年3 月期も主力のIoT プラットフォームサービスの拡大が増収を牽引

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 「ネットを空気に変える」サービスプロバイダー
・オプティム(以下、同社)は、スマートフォンやタブレットPC 等のモバイル情報端末をごく自然に使用するためのソリューションを提供するサービスプロバイダーである。数多くの特許で守られたテクノロジー・プラットフォームをベースに、様々なサービスを提供することが特徴である。

◆ 16 年3 月期決算の概要
・16/3 期決算は、売上高2,620 百万円(前期比21.9%増)、営業利益が538百万円(同33.9%増)となった。売上高の約半分を占めるIoT プラットフォームサービスが好調だった一方、サポートサービスの売上高の減少ペースが加速した。

◆ 17 年3 月期の業績予想
・17/3 期業績について、同社は売上高3,200 百万円(前期比22.1%増)、営業利益640 百万円(同18.9%増)と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、17/3 期の業績予想を、売上高3,250 百万円(前回2,970 百万円)、営業利益709 百万円(同722百万円)へ修正した。IoT プラットフォームサービスのライセンス販売が好調なことで売上高を引き上げた一方、研究開発費を中心とした費用増を織り込んだ。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、前回同様、既存サービスのみを業績予想に織り込み、新規サービスは予想に織り込んでいないが、18/3 期以降は、IoT プラットフォームサービスが牽引して年18~22%の増収が続くものと予想する。研究開発費のかけ方次第で上下に変動するだろうが、ライセンス販売型のビジネスモデルの強みで年20%台の営業増益は可能と考える。
・16/3 期に入って、各業界・産業の産業パートナーや地域パートナーとITを組み合わせる「〇〇×IT」の戦略を本格化させている。今後も増え続けるであろう、各方面での共同開発や協業等の内容に注目している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。