スノーピーク<7816> 日本国内の直営店販売の好調により 16 年 12 月期も高成長を見込む

2016/05/23

オートキャンプ文化を日本に根づかせたハイエンドアウトドア製品メーカー
日本国内の直営店販売の好調により 16 年 12 月期も高成長を見込む

業種:その他製品
アナリスト:藤野敬太

◆ 熱烈なユーザーを持つ新潟・燕三条のアウトドア製品メーカー
・スノーピーク(以下、同社)は、オートキャンプの文化を根づかせたアウトドア製品メーカーである。同社のブランドは、「スノーピーカー」と呼ばれる熱烈なユーザーを生み出している。
・過半の製品の製造を協力会社に依頼していることから、同社はプロデューサー、あるいは、新しいライフスタイルや新しい市場のクリエイターと捉えられよう。

◆ 15 年 12 月期決算
・15/12 期決算は、売上高が 7,854 百万円(前期比 41.3%増)、営業利益が568 百万円(同 145.7%)と大幅な増収増益となった。
・日本での売上高が前期比 55.5%増と好調のほか、アウトドアブームが続く台湾も増収に貢献した一方、韓国での苦戦が続いた。円安による調達コスト増加で売上総利益率は低下したが、オペレーションの効率化により営業利益率は 7.2%にまで上昇した。

◆ 16 年 12 月期の業績予想
・16/12 期業績について、同社は売上高 9,500 百万円(前期比 21.0%増)、営業利益 950 百万円(同 67.1%増)を予想している。
・証券リサーチセンターでは、16/12 期の業績について、売上高 9,746 百万円(前期比 24.1%増)、営業利益 1,008 百万円(同 77.5%増)へ予想を引き上げた。アウトドア製品の日本国内での直営店販売が好調に推移することを予想に織り込み、会社計画を上回るものと予想した。

◆ 今後の注目点
・中期的にも増収と売上高販管費率の抑制というシナリオが継続しよう。17/12 期以降も直営店の売上高増を中心に、年 16~20%程度の増収とともに、営業利益率が 12%台まで上昇する展開を予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。