ラクーン<3031> EC 事業の堅実な成長に加え Paid 事業も回収期入り
2015/12/18
アパレルと雑貨に特化した B to B EC プラットフォームを運営
EC 事業の堅実な成長に加え Paid 事業も回収期入り
業種:卸売業
アナリスト:馬目 俊一郎
◆ B to B EC プラットフォームのスーパーデリバリーが収益源
・ラクーン(以下、同社)は、衣料品と雑貨に特化した B to B EC プラットフォーム「スーパーデリバリー」の運営を主力事業に、売掛金等を保証する債権保証サービスなども提供している。
・債権保証サービスの Paid 事業は、第 2 四半期累計(以下、上期)決算で事業開始以来初の黒字を達成した。今後は売掛債権保証事業とともに中長期的な利益寄与が見込まれる。
◆ 16 年 4 月期上期決算は 22.2%営業増益
・16/4 期上期決算は、売上高が前年同期比 8.1%増の 1,077 百万円、営業利益は同 22.2%増の 183 百万円であった。売上面では保証残高を積み上げた Paid 事業並びに売掛債権保証事業が伸長し、利益面では EC 事業のコスト削減と Paid 事業の黒字転換が寄与した。
◆ 16 年 4 月期の期初計画は据え置きに
・上期の状況から同社は業績予想において期初計画を据え置き、16/4 期は売上高が前期比 10.4%増の 2,270 百万円、営業利益は同 23.5%増の415 百万円を見込んでいる。
◆ 証券リサーチセンターも従来予想を継続
・上期が想定内の業績だったことから、証券リサーチセンターは業績予想において従来予想を継続し、16/4 期は売上高が前期比 8.0%増の 2,220百万円、営業利益は同 28.0%増の 430 百万円を予想する。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。