EMシステムズ<4820> 付加サービスの薬歴管理で調剤薬局が好調

2015/11/25

調剤薬局向けシステムで業界トップクラスの実力
付加サービスの薬歴管理で調剤薬局が好調

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ ニッチ市場におけるトップ企業
・イーエムシステムズ(以下、同社)は、調剤システムの開発及び販売を主力に、医科システムの開発販売や不動産賃貸事業なども展開している。コア事業の調剤システムは業界トップシェアを握り、ニッチ市場の中で高いプレゼンスを誇っている。

◆ 16 年 3 月期上期決算は営業利益倍増
・16/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比21.8%増の 6,249 百万円、営業利益は同 2.3 倍の 685 百万円であった。付加サービスの薬歴管理が好調な調剤システムと保守サービスが伸長したほか、その他の事業も 5 月に買収した調剤薬局が寄与し、会社計画を上回る着地となった。

◆ 16 年 3 月期は期初計画を据え置き
・下期は 16 年 4 月の診療報酬改定を控えユーザー動向が不透明なことから、同社は上期が計画を上回る業績であったにも拘らず期初計画を据え置き、16/3 期は売上高が前期比 13.1%増の 12,732 百万円、営業利益は同 41.2%増の 1,740 百万円を見込んでいる。

◆ 証券リサーチセンターは 16 年 3 月期予想を増額修正
・証券リサーチセンターは、薬歴管理業務伸長による調剤システムの好調や保守サービスの拡大、想定外であった調剤薬局買収などを受けて従来の業績予想を見直し、16/3 期は売上高 12,280 百万円→13,610 百万円(前期比 20.9%増)、営業利益 1,600 百万円→1,930 百万円(同 56.7%増)、純利益 1,540 百万円→1,870 百万円(同 93.8%増)に増額修正する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。