早稲田アカデミー<4718> 堅調な塾生数推移で、16 年 3 月期は二桁営業増益へ

2015/06/23

難関校への高い合格実績を持ち首都圏にドミナント展開
堅調な塾生数推移で、16 年 3 月期は二桁営業増益へ

業種:サービス業
アナリスト:松尾 十作

◆ 難関校入試でトップクラスの合格実績を誇る
・早稲田アカデミー(以下、同社)は、主に小学生、中学生を対象とする学習塾「早稲田アカデミー」を軸に直営展開している。難関中学及び高校入試でトップクラスの実績を持っている。

◆ 15 年 3 月期決算はほぼ予想並み
・15/3 期決算は、前年同期比 4.7%増収、9.7%営業増益であった。同社が見込んだ業績に対する達成率は、売上高で 99.9%、営業利益で 94.9%、証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想に対しては売上高で0.2%、営業利益で 3.7%上回った。
・校舎展開は 8 校が新規開校し、期末校舎数は 149 校(前期末比 4 校増)となった。期中平均塾生数は 30,649 人(前期比 3.3%増)であった。

◆ 16 年 3 月期は二桁営業増益へ
・16/3 期について同社は、売上高 20,398 百万円(前期比 4.9%増)、営業利益 884 百万円(同 16.8%増)、期中平均塾生数予想は 32,129 人(同4.8%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンターは、従来予想を若干修正し、同社予想とほぼ同じ水準を予想する。15/3 期実績及び諸費用の抑制見通しを踏まえて売上総利益率を引き上げる一方、広告宣伝費の見直し等により販売費及び一般管理費を増額した。

◆ 投資に際しての留意点
・難関校への高い合格実績が同社にとって塾生獲得のための最大のアピールポイントとなっている。現在は、「高い合格実績→ブランド力向上→集客力の向上(塾生数の増加、優秀な塾生の早期確保)→合格実績の向上及び安定」という好循環が成立している。毎年春の中学及び高校入試実績の前年との比較が注目されよう。

 

 >>続きはこちら(1.06 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。