ソフトテックス(550A)独立系システム開発会社の強みを活かして顧客に最適な製品やシステムを提案
ソフトウェア開発サービスと医療ITサービスを提供
独立系システム開発会社の強みを活かして顧客に最適な製品やシステムを提案
業種:情報・通信業
アナリスト:髙木伸行
◆ 独立系システム開発会社
ソフトテックス(以下、同社)は独立系のシステム開発会社として、「ソフトウェア開発サービス」及び「医療ITサービス」を提供している。ソフトウェア開発サービスではシステム提案、ソフトウェア受託開発、マイグレーション注1、大手企業の基幹業務システムの運用・保守等を行っている。医療ITサービスとしては「日医標準レセプトソフト(以下、ORCA注2)」の導入・サポートサービスであるORCAREを提供している。
ソフトウェア開発サービスは25/3期売上高の73.9%、医療ITサービスは同26.0%を占めた(図表1)。また、ソフトウェア開発サービス及び医療ITサービスのサービス別・ソリューション別の事業内容は図表2のとおりである。
◆ ソフトウェア開発サービス
ソフトウェア開発サービスでは、システムの提案から開発、運用、保守に至るまでを一貫して提供する「請負開発」と専門的な技術を提供する「技術者支援」を行っている。請負開発は25/3期のソフトウェア開発サービス売上高の35%、技術者支援は同65%を占めた。
特定の資本系列に属さない独立系IT企業であることから、業種・業界や企業規模を限定せず、多様な顧客企業と取引している。また、独立系という強みを活かして、特定の製品販売や自社パッケージの拡販を前提とせず、顧客業務の実態に即したシステム開発及び保守を行っている。
システムインテグレーター等(防災機器メーカー、コンピューターメーカー、システムインテグレーター、顧客の情報システム子会社)からの受注に加えて顧客企業からも直接受注している。システムインテグレーター等からの受注による売上高がフトウェア開発サービス売上高に占める割合は57.7%、顧客からの直接受注が同42.3%となっている。
システムインテグレーターのなかでは、JBCCホールディングス(9889 東証プライム)傘下のJBCCとトヨタ自動車(7203 東証プライム)傘下のIT中核企業であるトヨタシステムズへの売上依存度が高い(図表3)。JBCC向けはモダナイズソリューション案件が多く、トヨタシステムズ向けは生産管理の基幹系システムの運用・保守業務などを行っている。また、防災システムについては日清紡ホールディングス(3105 東証プライム)の完全子会社である日本無線からの受注が多い。
(1)請負開発
幅広い事業領域と多様なニーズに対応し、モダナイズ、防災、物流、メディア、クラウドといったソリューションを提供している。
オープン系注3の分野では、建設・不動産仲介企業の業務システム、物流企業の倉庫管理や販売管理等、多種多様な分野の基幹系システムの開発を行っている。ホスト系注4の分野でも、流通販売管理、生産管理、物流管理、不動産管理、経理業務等、幅広い分野のシステム開発を行っている。
請負開発の中で最も売上構成比の大きいモダナイズソリューションでは、ホスト系のレガシーシステムに関する知識や実績に基づくノウハウを活かし、高額な維持費がかかる大型コンピューターから、中小型コンピューターへ移行するモダナイゼーションサービス注5を提供している。
防災ソリューションでは、国や地方自治体等、公共機関が導入する防災システムの構築をサポートしている。
以上の他、物流ソリューションでは、物流倉庫管理システムの開発やパッケージシステムのカスタマイズ開発等を行っている。メディアソリューションでは、主にスポーツ新聞社を顧客として総合データシステム管理やデータ配信システムの開発のほか、Webサイトの構築等、メディアに関わるシステムを構築している。
また、クラウドソリューションでは、基幹系システムや情報系システムの開発・運用、パッケージシステムのカスタマイズ開発を中心に、DX推進、クラウド、RPA注6、アジャイル注7、超高速開発注8といった技術をベースとしたソリューションを提供している。
(2)技術者支援
システム開発や運用を支援するため、顧客企業へ技術者を派遣している。大手システムインテグレーター向けに技術支援を行うSIer支援サービスが技術者支援売上高の6割、直接顧客支援が4割を占めている。
SIer支援サービスでは、システムの維持・改善、運用・保守、Web業務システムの保守管理やITインフラ構築を支援している。
直接顧客支援サービスでは、主に物流や建設・不動産仲介、冠婚葬祭等の顧客企業に対して基幹系システムや情報系システムの開発・運用・保守を行っている。
◆ 医療ITサービス
同社は医療機関に対してORCA等の導入・サポート及びを関連システムの開発を行っており、ORCAREというサービス名で提供している。札幌、東京、名古屋の3拠点から全国をカバーしている。26年3月末のサポート件数は1,736件に達している。
リモートメンテナンス、帳票カスタマイズ、連携システムや接続プログラム等、システム開発会社としての強みを活かして各種サービスを提供している。WebORCAクラウド版、WebQKANクラウド版注9の直近年度の導入件数は日医IT認定サポート事業所を擁する約130社の中で第2位となっている。