システムエグゼ(548A)エンドユーザーとの直接取引が売上高に占める割合は約9割と高い
特定業種に特化した業務知識と開発力を持つ独立系情報サービス会社
エンドユーザーとの直接取引が売上高に占める割合は約9割と高い
業種:情報・通信業
アナリスト:髙木伸行
◆ 特定業種に特化した独立系システムインテグレーター
システムエグゼ(以下、同社)グループは、同社及びオフショア開発を行う連結子会社SYSTEMEXE VIETNAMにより構成されている。基幹業務システムをはじめとする情報システムの企画や設計、構築、保守・運用まで一気通貫でのサービス提供、自社開発製品の販売・導入支援などのシステムインテグレーション事業を展開している。
同社は特定の資本グループに属さない独立系のシステムインテグレーターであることから、顧客の課題に対して最適なハードウェアやソフトウェアを組み合わせて提案することが可能である。エンドユーザーとの直接取引(一次請け)の比率が高く、24/3期及び25/3期の連結売上高に占める直接取引(情報系グループ会社との取引を含む)の割合は約9割と高い。
同社グループは、不動産業、保険業、製造業、サービス業といった特定業種に強みを持ち、各業種の有力企業と取引している。
25/3期における顧客業種別の売上高構成比は、不動産業26.4%、製造業16.5%、保険業16.1%、サービス業他41.1%であった(図表1)。特に売上高の多い相手先としては三井不動産(8801 東証プライム)とその関係会社が開示されており、三井不動産グループ向けは24/3期及び25/3期の売上高の各々22.7%、23.8%を占めた。
(1)不動産業
不動産開発・流通・賃貸・管理といった様々な領域での、基幹システムの構築及び保守・運用を行っている。システム企画や要件定義といった上流工程から、保守・運用といった最終工程までワンストップで対応している。
(2)保険業
1998年の創業以来、損害・生命保険業務とその保険周辺業務のシステム開発を行っている。保険業務については熟知しており、ITコンサルティング及び上流工程から開発、保守業務までを行っている。国内大手保険グループ、外資系生命保険会社、少額短期保険事業者注1などが主な顧客である。同社が開発したパッケージソフト「EXEX(エグゼクス)少額短期保険」も提供している。
(3)製造業
石油、化学、ガス・エネルギー関連企業、産業機械メーカー、総合電機メーカー、自動車メーカーなどに対して、基幹システムや周辺システムの構築及び保守・運用を行っている。また、パッケージソフト「EXEX生産管理」も提供している。EXEX生産管理は6カ国語に対応しており、海外工場での導入実績が豊富である。
(4)サービス業他
国内大手通信事業者やそのグループ企業、放送・通信関連企業、広告・マーケティング企業、EC・流通企業などの事業会社を母体とした情報系グループ会社向けに、システム構築及び保守・運用を行っている。
◆ 技術領域と開発体制
同社はアプリ受託開発、データ関連、インフラ、クラウドといった領域の技術を保有している。アプリケーション部分に加えて、サーバーやネットワークといったITインフラ、クラウド基盤の構築やクラウドサービスの提供、データベースやデータ分析基盤の構築など、システム構築に必要な要素をワンストップで提供できる体制を整えている。
また、各技術領域の資格取得やスキル獲得を戦略的に推進しており、独立行政法人情報処理推進機構による国家資格や、他の公的資格・民間資格を保有する人材を多数抱えている(図表2)。
◆ アライアンスパートナー
同社グループは、独立系システムインテグレーターである点を活かしアライアンス強化に取り組んでいる。アライアンスパートナーとしては、日本オラクル、日本マイクロソフト、アマゾンウェブサービスジャパン、ウイングアーク1st(4432 東証プライム)といった先が挙げられる。ウイングアーク1stとは資本業務提携を結んでおり、直近ではベトナム国内向けのプロダクト開発・提供を行った。
アライアンスの効果は新規顧客獲得にも繋がっており、アライアンスパートナー経由での新規顧客獲得数は24/3期の28社から25/3期は32社と増加傾向にある。