ネオマーケティング<4196> マーケティングコンサルタントの増員や地方拠点開設が事業規模拡大に寄与

2022/08/08

生活者起点(消費者目線)のマーケティング支援サービスをトータルで提供
マーケティングコンサルタントの増員や地方拠点開設が事業規模拡大に寄与

業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・ネオマーケティング(以下、同社)グループは、食品や消費財のメーカーなどを主要なクライアントとするマーケティング支援事業を行っている。
・提供するサービスは、インサイトドリブン(顧客に関する定性調査に基づくサービス)、カスタマードリブン(定量調査に基づくサービス)、デジタルマーケティング、カスタマーサクセス、PR、その他に分類されており、カスタマードリブンとインサイトドリブンの売上高合計が全体の約7割を占めている。

2.財務面の分析
・サービスをトータルで提供する体制を構築したことで20/9期に大幅な増収増益となり、21/9期もクライアント企業数の増加と1社当たりの単価上昇により28.1%増収、74.8%営業増益となった。
・22/9期の売上高は前期比20.3%増の2,200百万円、営業利益は同15.3%増の350百万円を計画している。
・財務指標比較では、収益性指標が他社を上回る水準となっている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、同社が事業開始以来蓄積してきたマーケティング領域におけるノウハウや、経験豊富なマーケティングコンサルタントなどの組織資本などにあると考えられる。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、技術革新に対応したサービスのタイムリーな提供や知名度の向上などが挙げられる。
・同社は、マーケティングコンサルタントの増員や地方への拠点拡大によりクライアント企業数の増加を図り、業績拡大につなげていく考えを示している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、同社がマーケティングコンサルタントを増員して見込み客へのアプローチを積極化すること、拠点を開設して地方企業の開拓を強化することによりクライアント企業の獲得を進めることは可能と考えている。

>>続きはこちら(1.70 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。