アルー<7043> 中期計画達成に向けた投資の増加により22年12月期は減益計画

2022/07/21

大手企業を中心に集合型の研修サービスを提供
中期計画達成に向けた投資の増加により22年12月期は減益計画

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・アルー(以下、同社)は、主に大手企業向けに、顧客の課題に応じてカスタマイズしたビジネススキル研修や語学研修等の研修サービスを提供している。

◆ 21年12月期決算
・21/12期決算は、売上高2,396百万円(前期比31.7%増)、営業利益278百万円(前期は218百万円の損失)となった。20/12期に新型コロナウイルス禍で打撃を受けたが、その対応として研修のオンライン化が進んだことにより、営業黒字を回復した。

◆ 22年12月期業績予想
・22/12期業績について、同社は、売上高2,655百万円(前期比10.8%増)、営業利益190百万円(同31.7%減)と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/12期の業績予想を、売上高2,685百万円(前期比12.1%増)、営業利益195百万円(同29.6%減)とした。研修のオンライン化がさらに進展して増収となるものの、24/12期を最終年とする中期経営計画達成に向けての投資の増加により、会社計画と同様、営業減益になると予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、研修のオンライン化が継続することに加え、注力するetudes事業の拡販が進むことを想定して、23/12期20.3%増収、24/12期20.9%増収を見込み、売上高営業利益率は23/12期には11.1%、24/12期には17.2%まで改善していくものと予想した。
・同社は24/12期までの中期経営計画を公表している。教室型研修のオンライン化やetudes事業の拡販等の進捗が焦点になる。22/12期の業績動向に加え、23/12期に増収率が加速するかどうかが注目点となろう。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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