AIAI グループ<6557> 23年3月期は既存施設の園児数増加による営業黒字化を見込む

2022/07/15

認可保育園や小規模保育施設などの運営を行うチャイルドケア事業が主力
23年3月期は既存施設の園児数増加による営業黒字化を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・AIAI グループ(旧global bridge HOLDINGS、以下、同社)は、傘下に子会社3社を持つ持株会社である。認可保育園などを運営するチャイルドケア事業、サービス付き高齢者向け住宅などを運営するライフケア事業、保育園運営管理システムを全国の保育施設に提供するテック事業を行っており、チャイルドケア事業の売上構成比が9割超を占めている。

◆ 22年3月期決算の概要
・22/3期の売上高は11,975百万円、営業損失440百万円であった。同社は決算期を12月から3月に変更したため、22/3期は15カ月の変則決算である。主力のチャイルドケア事業は認可保育園6施設、多機能型事業所5施設の開設と既存施設の園児数増加により売上高は11,273百万円(内部売上高を除く、20/12期は7,821百万円)、既存施設の稼働率上昇に加え職員配置の適正化が進んだことでセグメント利益は186百万円(同340百万円の損失)となった。

◆ 23年3月期の業績予想
・23/3期の会社計画は、売上高が10,600百万円、営業利益が100百万円である。認可保育園5施設、多機能型事業所5施設の新規開設により労務費が増加するものの、既存施設の園児数増加や職員配置の適正化によりチャイルドケア事業のセグメント利益が増加して営業黒字化を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では会社計画線上の業績予想をしている。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、認可保育園及び多機能型事業所の新規開設、保育園管理システムの普及に注力し、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、当面は新規施設の開設による増収が続き、開設後、年数を経た収益性の高い施設が増加するにつれて、損益改善が進むと考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。