まぐまぐ<4059> 22 年9 月期は増収が続く一方、労務費や外注費の増加により減益となる見通し
メルマガを中心としたコンテンツ配信プラットフォーム「まぐまぐ!」を運営
22 年9 月期は増収が続く一方、労務費や外注費の増加により減益となる見通し
業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・まぐまぐ(以下、同社)は、メールマガジン(以下、メルマガ)配信プラットフォームを運営するプラットフォーム事業及びWeb メディアを運営するメディア広告事業、イベントの企画などを行うその他事業を行っている。21/9 期の売上構成比は、プラットフォーム事業53.3%、メディア広告事業46.1%、その他事業0.6%である
◆ 21 年9 月期決算の概要
・21/9 期の売上高は前期比2.5%減の666 百万円、営業利益は同12.2%減の127 百万円であった。購読者の利便性向上のための機能強化を進めた効果でプラットフォーム事業は小幅な増収となったものの、メディア広告事業は新型コロナウイルス感染拡大により取引先企業が広告出稿を抑制した影響で減収となり、固定費負担が増して営業減益となった。
◆ 22 年9 月期は増収減益を予想
・22/9 期の会社計画は、売上高が前期比6.7%増の710 百万円、営業利益が同51.4%減の62 百万円である。有料会員数の増加、企業の広告出稿の回復により増収を見込む一方、労務費や外注費の増加による減益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/9 期実績及び同社の取り組みを踏まえて22/9 期業績予想を下方修正し、売上高711 百万円、営業利益69 百万円と予想した。
◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、「まぐまぐ!Live」の機能強化、既存メディアのコンテンツ拡充などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、機能の強化やサポート体制の更なる充実により会員数を増やして事業規模拡大につなげることは可能と考え、23/9 期以降の増収増益を予想している。