まぐまぐ<4059> プラットフォーム事業とメディア広告事業の両輪で事業規模拡大を目指す

2021/08/11

メルマガを中心としたコンテンツ配信プラットフォーム「まぐまぐ!」を運営
プラットフォーム事業とメディア広告事業の両輪で事業規模拡大を目指す

業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・まぐまぐ(以下、同社)は、メールマガジン(以下、メルマガ)配信プラットフォームを運営するプラットフォーム事業及びWebメディアを運営するメディア広告事業、イベントの企画などを行うその他事業を行っている。
・21/9期第2四半期累計期間の売上構成比は、プラットフォーム事業52.5%、メディア広告事業47.2%、その他事業0.3%である。

2.財務面の分析
・21/9期の会社計画は売上高が前期比2.6%増の700百万円、営業利益が同10.1%減の130百万円である。有料会員数の着実な増加により小幅な増収を見込む一方、増員に伴う人件費の増加による営業減益を計画している。
・他社との財務指標比較では、収益性の3項目が他社を上回る水準で、特に売上高営業利益率が20%超の高い水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、事業開始以来蓄積してきたメルマガ配信プラットフォーム運営に関するノウハウや、クリエイターやメルマガ会員といった関係資本にあると考えられる。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、デジタルテクノロジーの進化への対応や高い専門性を持つ人材の確保及び育成体制の強化などが挙げられる。
・同社は、プラットフォーム事業では「まぐまぐ!Live」の機能強化、メディア広告事業では既存メディアのコンテンツ拡充などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、サポート体制の更なる充実や営業増員によりクリエイターの獲得を強化することで登録会員数及び有料メルマガの購読者数が増加し、同社の事業規模拡大につながると考えている。
・業績については、21/9期は会社計画を上回る利益水準を予想し、その後も増収増益が続くと予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。