コンピューターマネージメント<4491> 首都圏での直接受注比率の向上等を想定し、22年3月期以降の増益を予想

2021/02/05

西日本を地盤に全国規模で幅広いITソリューションを提供する独立系SIer
首都圏での直接受注比率の向上等を想定し、22年3月期以降の増益を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・コンピューターマネージメント(以下、同社)は、西日本を地盤に全国規模で幅広いITソリューションを提供する独立系SIerである。
・売上高の約7割を占めるゼネラルソリューションでは、ソフトウェア開発、運用・保守、ヘルプデスクサービス等を手掛けている。インフラソリューションでは、サーバーやネットワーク等の構築、運用・保守、キッティングサービス等を、ERPソリューションでは、独SAP等のERP等の導入支援等を手掛けており、それぞれ売上高の1~2割を占めている。

2.財務面の分析
・15/3期~20/3期の期間では、従業員の増員や、従業員1人当たり経常利益の拡大等を背景に、売上高は年平均15.6%、経常利益は同52.7%増加した。
・成長性の観点で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、採用力と豊富なサービスラインナップにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、技術者の増員やプロジェクトマネジメント力の強化、新たな成長分野への取組み強化等により、既存事業と新規事業の両面での成長を志向している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/3期の業績について、第2四半期累計期間までの進捗状況を考慮し、売上高は会社計画をやや下回ると見込む一方、営業利益は会社計画をやや上回ると予想した。
・当センターでは、新型コロナウイルス問題によって伸び悩んでいた増収率が22/3期下期より高まると想定したことや、首都圏での直接受注比率が徐々に上昇すると考えたこと等により、22/3期は前期比7%増収、22%営業増益、23/3期は同6%増収18%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。