SERIOホールディングス<6567> 業績は着実に拡大しており、20年5月期も増収増益を見込む

2019/09/17

子育て中の女性に特化した人材派遣や認可保育園の運営などを行う
業績は着実に拡大しており、20年5月期も増収増益を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・SERIO(セリオ)ホールディングス(以下、同社)は、持株会社である同社と連結子会社のセリオ、クオーレで構成されている。クオーレはセリオの子会社で同社にとっては孫会社である。セリオが就労支援事業、放課後事業、保育事業を行っており、クオーレはセリオが運営する保育事業の不動産施設を賃貸している。
・19/5期の売上構成比は就労支援事業が35.7%、放課後事業が33.8%、保育事業が30.5%である。

2.財務面の分析
・就労支援事業における派遣スタッフ数の増加、放課後事業及び保育事業における施設数の増加に伴い、業績は拡大基調にある。20/5期の会社計画は12.2%増収、41.7%営業増益と、売上高、営業利益とも過去最高を見込んでいる。
・他社との財務指標比較では、収益性の各項目が他の3社を下回っている。一方、自己資本比率が高い水準にあり、財務の安定性については問題ないと言える。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、社会的に意義のある「女性の就業と子育ての両立」に特化した独自性のある事業展開をし、組織資本を拡充してきたことにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、就労支援事業では新サービスの展開やエリアの拡大、放課後事業、保育事業では保育ニーズの高い首都圏での施設展開を積極化することにより持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・20/5期は放課後事業で12施設、保育事業で5施設の開設を計画している。

5.アナリストの評価
・当センターでは、就労支援事業でのエリア拡大、放課後事業、保育事業での首都圏への展開強化により、事業規模拡大を継続することが可能と考えている。
・20/5期業績については会社計画線上の水準を予想し、21/5期以降も増収増益が続くと予想する。

>>続きはこちら(1.98 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。