シルバーライフ<9262> 19 年7 月期上期は会社計画を超過したが、通期計画は据え置き

2019/05/20

高齢者向け配食サービスのフランチャイズチェーン(FC)を運営
19 年7 月期上期は会社計画を超過したが、通期計画は据え置き

業種: 小売業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・シルバーライフ(以下、同社)は、高齢者向け配食サービスのフランチャ
イズチェーン(以下、FC)本部の運営を行っている。「まごころ弁当」と「配
食のふれ愛」の2 つのFC ブランドを展開し、国内最大規模のFC 店舗網
を持つことと自社工場を持つことを特徴としている。

◆ 19 年7 月期第2 四半期累計期間決算
・19/7 期第2 四半期累計期間決算は、売上高3,791 百万円(前年同期比
23.1%増)、営業利益433 百万円(同61.6%増)となった。売上高、利益と
も期初計画を超過したが、高齢者施設等では「端数パック」の廃止により
増収基調に変化が見られた。一方、17 年12 月のメニュー改定や費用効
率の改善により、売上高営業利益率は11.4%まで上昇した。

◆ 19 年7 月期業績予想
・19/7 期業績について、同社は売上高7,716 百万円(前期比17.9%増)、
営業利益687 百万円(同14.7%増)という予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、19/7 期の業績を、売上
高7,844 百万円(前期比19.8%増)、営業利益804 百万円(同34.3%増)
へ上方修正した。好調な第2 四半期累計業績に加え、FC 加盟店の増加、
OEM の販売先の増加、「端数パック」の廃止による生産性向上を考慮し
た。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、20/7 期以降、年16~18%の増収が続く一方、第2 工場
の稼働に向けた費用増が想定されることから、売上高営業利益率は21/7
期に8.9%の水準に留まるものと予想した。
・「端数パック」の廃止によって低下した高齢者施設等向け売上高につい
て、増収基調を回復できるかが焦点となろう。一方、「端数パック」の廃止
により第1 工場が生産限界を迎えるのが後ずれしたことで、第2 工場の稼
働計画にどのような影響が生じるかにも留意したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。