東京一番フーズ<3067> 15年9月期は軌道に乗った養殖事業等が牽引し増収増益が続く見通し

2015/03/18

国産とらふぐ料理専門店を関東圏で展開し、ふぐ加工品の卸売や養殖事業にも注力
15 年9 月期は軌道に乗った養殖事業等が牽引し増収増益が続く見通し

業種:小売業
アナリスト:柴田 郁夫

◆ 国産とらふぐ料理専門店を関東圏で展開
・東京一番フーズ(以下、同社)は、関東圏を地盤に国産とらふぐ料理専 門店「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」を直営展開している。
・自社で使用するとらふぐの他、クロマグロやヒラマサ等の海面養殖事業 も手掛けている。東京都のふぐ取扱い規制緩和(12 年10 月)を契機に、 ふぐ加工品の卸売も行っている。

◆ 14 年9 月期は増収及び想定以上の増益決算
・14/9 期決算は、売上高3,530 百万円(前期比4.7%増)、営業利益297 百万円(同41.6%増)と増収増益であった。
・「養殖事業」や「ふぐ加工・外販事業」の本格稼働が増収に寄与すると ともに、「外食事業」における原価低減や店舗運営効率化によりは予想 を上回る営業増益となった。

◆ 15 年9 月期も養殖事業の貢献等により増収増益を見込む
・15/9 期の業績予想について同社は、売上高3,868 百万円(前期比 9.6%増)、営業利益377 百万円(同26,9%増)を見込んでいる。
・軌道に乗ってきた「養殖事業」や「ふぐ加工・外販事業」の伸びが同社 の成長を牽引する計画とみられる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、14/9 期実績や15/9 期 の会社計画を踏まえ、前回レポート(14 年7 月発行)の15/9 期業績予 想を見直した。売上高予想は据え置いたものの、想定以上に利益率の 改善が進展していることから各利益予想を増額修正した。但し、修正後 の業績予想は、売上高3,850 百万円(前期比9.1%増)、営業利益370 百万円(同24.6%増)と同社予想を若干下回る増収増益率を見込んで いる。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、前回レポートの中期業績予想も見直すとともに、新た に17/9 期の業績予想を策定した。
・需要拡大が予想される「ふぐ加工・外販事業」と、本格出荷が始まった 「養殖事業」が同社の中長期的な成長を牽引すると予想している。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。