早稲田アカデミー (4718 東証一部)

2015/02/16

難関校への高い合格実績を持ち首都圏にドミナント展開
堅調な塾生数推移で、15 年 3 月期は営業増益へ

業種:サービス業
アナリスト:松尾  十作

◆ 難関校入試でトップクラスの合格実績を誇る
・早稲田アカデミー(以下、同社)は、主に小学生、中学生を対象とする学 習塾「早稲田アカデミー」を軸に直営展開している。難関中学及び高校 入試でトップクラスの実績を持っている。

◆ 15 年 3 月期上期決算は期初の会社予想並み
・15/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比 3.8%増収、 2.4%営業減益であった。同社の期初予想に対する達成率は、売上高で 100.0%、営業利益で 98.8%であった。
・上期には 2 校が開校し、上期末校舎数は 147 校(前年同期末比 7 校増) となった。上期の期中平均塾生数は 29,872 人(前年同期比 2.6%増)で あった。

◆ 15 年 3 月期は営業増益へ
・15/3 期について同社は、期初予想を据え置き、前期比 4.7%増収、 15.7%営業増益、期中平均塾生数予想は、同 4.1%増の 30,900 人を見 込んでいる。
・証券リサーチセンターは、同社予想とほぼ同水準であった従来予想を 下方修正し前期比 4.5%増収、5.8%営業増益を予想する。期中平均 塾生数予想を従来の 30,900 人から 30,600 人へ、新校展開の費用増 から売上総利益率を下方修正したためである。

◆ 投資に際しての留意点
・難関校への合格実績が同社にとって塾生獲得のための最大のアピール ポイントである。現在は、「高い合格実績→ブランド力向上→集客力の向 上(塾生数の増加、優秀な塾生の早期確保)→合格実績の向上及び安 定」という好循環が成立している。したがって、毎年春の中学及び高校入 試実績の前年との比較が注目されよう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。