システムインテグレータ (3826 東証一部)

2015/02/06

独立系中堅のソフトハウスで、パッケージソフトウェアを自社開発し、販売
15 年 2 月期は大規模不採算案件により営業損失へ

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾  十作

◆ 独立系中堅のパッケージソフト会社
・システムインテグレータ(以下、同社)は、電子商取引サイト構築ソフトや 基幹業務システムソフトを中心としたパッケージソフトを自社開発し、販売 及び保守を行なっている。

◆ 15 年 2 月期上期は営業損失を計上へ
・15/2 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、不採算プロジェクトが発生 し、損失見込み額を受注損失引当金(1,026 百万円)として計上した影響 により、前年同期比 8.2%減収、913 百万円の営業損失となった。
・15/2 期第 3 四半期会計期間の決算は、前年同期比 23.6%減収、47.9% 営業減益であった。不採算プロジェクトについては、新たな案件で受注 損失引当金を 16 百万円積みましたが、その他パッケージ事業以外 の主要 4 事業が総じて堅調であったため営業黒字となった。

◆ 15 年 2 月期の会社予想は第 3 四半期決算公表時に再下方修正
・15/2 期業績について同社は、第 3 四半期公表時に、第 2 四半期決算公 表時点の修正予想を再度下方修正し、前期比 15.6%減収、営業損失 710 百万円(前年同期は 432 百万円の利益)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、15/2 期業績予想につい て 4.1%増収、20.4%営業増益としていた従来予想を同社予想並みに下 方修正する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、15/2 期予想については純損失を見込んでいることから、無配と する予定である。当センターでも無配を予想する。
・当センターでは 16/2 期以降は黒字転換を予想するものの、当面無配 が続くと予想する。他方、株主優待については、不採算プロジェクト 以外の GRANDIT 関連等の主要 4 製品に係る事業は、着実に収益を稼 いでいることから、継続するものと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。