モバイルクリエイト (3669 東証一部)

2015/02/04

車両を対象とした移動体管理システムを提供
中期的に防災分野、決済事業の拡大を目論む

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾  十作

◆ 車両動態管理システムが主力
・モバイルクリエイト(以下、同社)は、車両動態管理システムを主力製品と しており、ソフトウェアからハードウェアまでを一貫して開発及び販売する ことにより事業基盤を拡充してきた。
・主力製品の一つは業務用 IP 無線システムで、従来の業務用無線と異な り、周波数割当てなどの総務省の許認可が不要である点が強みとなって いる。

◆ 15 年 5 月期上期は営業微増益ながら会社計画並み
・15/5 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比 30.3%増収、 5.5%営業増益であった。期初の同社予想に対する達成率は、売上高 93.8%、営業利益 101.1%であった。
・売上高の予想未達の背景は、自社開発システムの一部の案件で上期に 納入予定であったものが、下期に納入が先送りされたためである。

◆ 15 年 5 月期業績予想
・15/5 期について同社は、前期比 41.7%増収、24.3%営業増益とする期初 予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、15/5 期業績について同社 予想とほぼ同水準の従来予想を据え置いた。中期業績予想についても 防災分野及び決算事業の拡大で成長するとした従来予想を踏襲した。

◆ 投資に際しての留意点
・14/5 期は、東証一部へ市場変更となったことから、20 円(株式分割を考 慮すると 5 円に相当)の記念配当と株主優待品の発送を実施した。15/5 期の配当金は当初未定であったが、14 年 12 月に 1 株当たり 5 円配にす る予定と公表した。また 14/5 期同様に大分県産の株主優待品を発送す る予定としている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。