エー・ピーカンパニー(3175 東証一部)

2015/02/02

15 年 3 月期上期は前期出店分を含めた店舗数の拡大により増収増益
主力業態「塚田農場」を軸とした生販直結モデルの展開により高成長を目指す

業種:小売業
アナリスト:柴田  郁夫

◆ 生販直結型の居酒屋「塚田農場」等を直営展開
・エー・ピーカンパニー(以下、同社)は、地鶏をメインとした「塚田農場」 などの居酒屋を、首都圏を中心に展開している。
・自社農場での地鶏生産を含め、生産者との直接提携関係による「生販 直結モデル」を強みとして高い成長性を実現してきた。

◆ 15 年 3 月期上期決算は大幅な増収増益
・15/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高 9,138 百万円(前 年同期比 27.5%増)、営業利益 600 百万円(同 73.3%増)であった。
・既存店売上高が前年同期を下回ったことに加え、出店計画に遅れが あったものの、前期出店分の業績貢献等によりほぼ計画通りの増収を 達成した。利益面は、増収効果のほか、出店計画の遅れにより出店費 用の計上が先送りされたことから、計画を上回る増益となった。

◆ 15 年 3 月期も大幅な増収増益を見込む
・15/3 期について同社は、期初予想を据え置き、売上高 20,300 百円(前 期比28.5%増)、営業利益1,323百万円(同29.0%増)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、会社予想の達成を見 込んでいた前回レポート(14 年 7 月発行)の業績予想を減額修正した。 出店計画の遅れや既存店売上高が想定を下回っていることから、売上 高を 19,500 百万円(前期比 23.5%増)、営業利益を 1,300 百万円(同 26.8%増)へ修正したが、依然 20%以上の成長率を想定している。

◆ 中期業績予想
・同社の中期的な成長戦略の柱は、生産流通事業の拡充と地鶏及び鮮 魚業態を中心とした出店拡大、新規事業の育成である。地鶏及び鮮魚 業態の出店ペースは毎期 40 店前後を想定している。
・当センターでは、15/3 期業績予想を減額修正したことを踏まえ、中期 業績予想も修正した。現在の出店環境等を鑑みて出店ペースを緩や かなものに見直した。17/3 期までの成長率は売上高が年率 22.5%、営 業利益が同 27.0%と見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。