エンカレッジテク<3682> ライセンス販売好調で 16 年 3 月期営業大幅増益へ

2016/01/22

システム証跡監査ツールのパッケージソフトウェアの開発及び販売を手掛けている
ライセンス販売好調で 16 年 3 月期営業大幅増益へ

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾  十作

◆ システム証跡監査ツールのソフトウェア大手
・エンカレッジ・テクノロジ(以下、同社)は、セキュリティ対策、及び内部統制向けのパッケージソフトウェアの開発、販売、運用、保守及びサポートまでを一貫して行なっている。
・主要顧客は、金融機関、官公庁、大手上場企業、システムインテグレータである。

◆ 16 年 3 月期上期決算は営業 59%増益
・16/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比 23.2%増収、59.3%営業増益であった。同社の期初予想に対する達成率は売上高114.0%、営業利益 172.3%であった。
・売上高が予想を上回ったのは代理店販売が好調であったため、利益については限界利益率が高いため想定を上回る増収分が利益増に結びついたためである。

◆ 16 年 3 月期業績予想
・16/3 期業績について同社は前期比 12.4%増収、9.8%営業増益の期初予想を据え置いた。予想が難しい代理店販売の比率が上昇しているなど、下期を見通しづらいためと思われる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、上期実績を踏まえて同社予想と同水準であった従来予想を上方修正し、前期比 19.2%増収、35.5%営業増益を予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は 16/3 期の 1 株当たり配当金を 19 円(配当性向 20.0%)と計画している。
・当センターは 16/3 期の 1 株当たり配当金を、同社計画を 5 円上回る 24円と予想する。17/3 期及び 18/3 期の配当金については増益基調の持続が見込まれることから各々29 円、33 円と予想する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。