アジャイルメディア・ネットワーク<6573> 新事業への積極的な投資により 20 年 12 月期も営業損失となる会社計画

2020/04/14

SNS 上のクチコミを活用し、企業の販売促進などを支援するアンバサダー事業を行う
新事業への積極的な投資により 20 年 12 月期も営業損失となる会社計画

業種: サービス業
アナリスト:佐々木 加奈

◆ 事業内容
・アジャイルメディア・ネットワーク(以下、同社)は、企業や商品ブランド、 サービスのファン(アンバサダー)から発信される好意的な利用体験や 購入の推奨など、SNS 上のクチコミを活用し、企業の販売促進活動から 商品開発までを支援するアンバサダー事業を行っている。
・同社はアンバサダー事業の単一セグメントで、連結子会社には 19 年 1 月に営業を開始した愛加樂股份有限公司及び同年 7 月に子会社化し たクリエ・ジャパンがある。

◆ 19 年 12 月期決算の概要
・19/12 期の売上高は前期比 7.0%減の 847 百万円、営業損失 138 百万 円(18/12期90百万円の利益)であった(19/12期から連結決算に移行し たため、前期比は 18/12 期単体数値との比較)。
・アンバサダープログラムの単価上昇に重点を置いたため、1 件当たりの 単価は上昇したが、導入件数は18/12期末から4件減少し、減収につな がった。人件費の増加や海外事業に関する費用の発生により営業損失 を計上した。同社は 19 年 7 月と 12 月に減額修正をしており、期初 計画である売上高 1,158 百万円、営業利益 104 百万円を大きく下回 る結果となった。

◆ 20 年 12 月期の業績予想
・20/12 期の会社計画は、売上高が前期比 27.4%増の 1,079 百万円、営 業損失 23 百万円である。新規事業に対する積極的な投資を実施する ことにより小幅ながら営業損失が続く計画となっている。
・証券リサーチセンターでは、前期実績や同社の施策を踏まえて 20/12 期業績予想を減額修正し、会社計画を若干下回る水準を予想した。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、引き続きアンバサダー事業の拡大を図ると同時に、得意とする 分析テクノロジーと運営ノウハウを活かした新規サービスの展開により事 業規模拡大を目指す考えである。19 年 7 月にクリエ・ジャパンを子会社 化し、パーソナライズド動画サービスを開始している。

>>続きはこちら(1.85 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。