4月20日妥当レンジ 9,150円~10,500円
好悪材料入り混じる中、堅調な新興市場

2012/04/24

 【IFIS/TIWコンセンサス225】

先週は、好悪材料が交錯する中で膠着したマーケット展開となった。インド、ブラジルの利下げ、スペイン国債の順調な入札などがポジティブな材料が見られたものの、一方で、米国企業のパッとしない決算内容や米中古住宅販売件数の不調など弱気材料も交錯した。
ユーロドルは1.32ドルまで週末には回復したものの(週明け1.31ドル前半に再び下落している)、米国長期国債(10年債)利回りは2%を割り込んだ状態が続いており、マーケットがリスク回避的であることを物語っている。
IMFによる欧州支援は日本が600億ドルと突出した支援を発表したが、欧州域国以外には大きくは広がらなかったという印象であり、市場へのインパクトは既に織り込み済みと言えよう。さて、今週は27日の日銀政策決定会合での追加緩和策が注目点になるが、追加緩和の規模や方法が期待はずれに終わるのであれば円高・株安となるリスクがある。しかし、市場もそれを見極めようと、前回の決定会合のようには過剰な期待感が生じていないだけに大きなマイナス材料にはならないと思われる。週明け再び欧州情勢への不安感の高まりから(これを書いている24日0時現在)欧州ならびに米国の株式市場が下落している。オランダの財政健全化協議の不調から、総選挙が実施される見通しとなったことや、フランス大統領選の第1回投票においてサルコジ大統領を抑えて社会党のオランド氏が首位に立ったことが欧州の不透明感を際立たせている。フランスの大統領選第2回投票、ギリシャの総選挙は5月6日に予定されている。
日本株式は、特に一部市場においては海外勢の影響が強く、決算とゴールデンウィークを控えて様子見あるいはリスク回避的な展開が続くであろう。
一方で、JASDAQなど新興市場は堅調に推移している。内需株が多く為替の影響を受け難いことや、1部に比べて大きくディスカウントされていることが背景であろう。TIWでも幾つか小型株のレポートを出しているが、いずれも株価は概ね堅調に推移している。

4月20日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の予想EPSは、引き続き今期予想ベース(1期)はマイナスであったが、来期予想ベース(2期)、再来期予想ベース(3期)はプラスであった。変化幅(円)は、(1期)▲0.16円、(2期)+1.35円、(3期)+0.41円であった。前週は安川電機(6506)、JFEホールディングス(5411)、東宝(9602)の3銘柄の対象決算期が変更されている。その影響額は、(1期)+1.27円、(2期)+0.88円、(3期)+0.28円であり、この数値を鑑みると来期(2期)、再来期(3期)は、実質的には前週比横這いに近い。決算発表直前ということもあり目だったプラスの変化は見当たらなかった。今週は日経平均の妥当レンジを僅かながら下方に微調整する。

欧州情勢など外部環境が不透明な点に加えて、新興国の利下げなど世界的な金融緩和姿勢が目立ってきており、日銀の政策次第では再び円高圧力が高まることには警戒が必要である。前述したが新興市場など中小型銘柄は全般的に割安であり、水準訂正の可能性を秘めた銘柄が多く存在する。一部市場と連動しやすい成長株よりもバリュー株の方が現時点では選択肢としては賢明と考える(バリュー株はマーケットが下げても下げ幅が限定される。業績見通しが予想外に好調であれば流動性が低い分、上昇余力が大きい)。

次回のIFIS/TIWコンセンサス225は誠に勝手ながらお休みを致します。

◇日経平均妥当水準(レンジ)

9,150円~10,500円 (前回 9,150円~10,550円)

  *「IFIS/TIWコンセンサス225」(4月20日)来期予想ベースEPSをもとに算出

 

◇IFIS/TIWコンセンサス225(4月20日)

今期予想EPS 448.10 (前週 448.26円)
来期予想EPS 719.79 (前週 718.44円)
再来期予想EPS 816.71 (前週 816.29円)
今期予想PER 21.34 (前週 21.50倍)
来期予想PER 13.28 (前週 13.42倍)
再来期予想PER 11.71 (前週 11.81倍)
来期予想PBR 1.01 (前週1.02倍)
来期予想ROE 7.62% 前週7.61%)
来期予想
インプライド・リスク・プレミアム
 
6.66% (前週6.63%)

*4月20日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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