今週の注目レポート (3月23日)

2012/03/23

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

ケーヒン(7251)
株価見通しを市場平均並みから強気の見方へ変更する。(1)ホンダ(7267)の自然災害からの生産正常化と基幹車種の前年後半から今年にかけての相次ぐ新型投入により業績は大きく上向く、(2)13/3期 TIW予想PER9.9倍など株価指標面に割高感がない、(3)二輪車部品や四輪車電子制御製品を軸とした中期的成長見通しに変化はない、などによる。ホンダの軽自動車強化により日本の収益力低下、インドネシアでの電子燃料噴射装置(FI)の本格化などによる投資の償却や開発費負担の増が一時的に二輪向け利益率の低下を予想するが、こうしたマイナス影響は主に数量の大幅な伸びで吸収されると考える。
ROE 2.11%、PBR 1.02倍、来期予想PER 9.9倍、来期予想EPS成長率4.7倍。
〔3月19日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2 → 1 〕

サイバーエージェント(4751)
取材を踏まえてTIW業績予想を引き上げた。主にアメーバピグや子会社のCygamesの提供するゲームが月を追うごとに拡大、総じて売上を伸ばしていることを反映させた。アメーバピグに関して、同社は15歳以下のユーザーを実質的に排除する措置をとった。出会い系サイト疑惑に関し、警察庁などが動く前に自主的に行動を起こしたと推測する。アメーバピグの売上を占めるのは成人女性であり、この対策が及ぼす業績への影響は軽微と考えられる。アメーバピグへの対策発表後に株価は下落したが、株価の反応は過度であり、持ち直すと考える。株価はレンジの下限付近にあると考えられる。
ROE 21.55%、PBR 4.06倍、来期予想PER 11.0倍、来期予想EPS成長率37%。
〔3月23日、担当:鈴木 崇生、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

フェローテック(6890)
12/3期4Q(1-3月)に入り明るい兆しが見えてきた。秋の半導体製造装置の受注底入れを受け、同社の半導体製造装置関連売上は、年末から年明けが底となったもよう。
太陽電池関連は3Q(10-12月)以上に悪化している可能性は低く、最近では消耗品の販売が増加に転じたとのこと。13/3期はスマートフォンやタブレットPCに加えて、ロンドン・オリンピックや欧州で拡がるアナログテレビ停波によって、この夏に向けてテレビ需要の拡大が期待できることで、同社の半導体製造装置関連売上は、更なる改善が期待できるものと思われる。13/3期TIW予想PER6.8倍には割安感があり、特に太陽電池市場の成長力が見直されれば、株価の上昇余地は大きいとTIWでは予想する。
ROE 11.09%、PBR 0.81倍、来期予想PER 6.8倍、来期予想EPS成長率33%。
〔3月23日、担当:糸井 正和、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
TIWマガジン「投資の眼」   株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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