今週の注目レポート (3月9日)

2012/03/09

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

椿本チエイン(6371)
12/3期3Q(10-12月)は自動車部品が震災から回復に転じ売上高355億円(前年同期比4%増)、営業利益32億円(同0.6%増)と増収増益。
営業利益率も9.0%と上向いており、12/3期は若干の会社計画上ぶれを予想する。13/3期はトヨタ自動車(7203)など取引先完成車メーカーの生産好調を背景とした自動車部品好調が業績を牽引するだろう。
自動車生産増がチェーンなど他事業へも好影響を予想する。自然災害により主要自動車部品が落ち込む中でも会社計画で12/3期に増益、営業利益率8%を見込み、上ぶれ余地を残す点はポジティブ。加えて、(1)自動車部品での新・タイミングチェーン(低フリクションチェーン)など製品競争力を背景とした世界大手への食い込み、(2)他パワトラ関連での欧州における独社買収、成長市場中国でのチェーン現地生産への踏み込み、などによる展開力の高まりによる中期的は成長余地が高いとの見方に変化はない。13/3期TIW予想PER10.9倍の株価は依然割安と考える。
ROE 7.34%、PBR 1.05倍、来期予想PER 10.9倍、来期予想EPS成長率26%。〔3月5日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1 → 1 〕

住友金属鉱山(5713)
12/3期四半期別の経常利益を見ると今1Q(4-6月)376億円→2Q(7-9月) 239億円→3Q(10-12月)203億円と期を追うごとに減少している。
円高や非鉄市況が軟化による在庫評価損の計上が主因。しかし、収益を左右するLME市況に下げ止まり感がでてきた。12/3期の業績は会社計画ほども落ちこまず、13/3期は業績急回復をTIWでは予想する。
13/3期TIW予想PER9倍弱からは、株価に上昇余地があると考える。
ROE 8.20%、PBR 1.06倍、来期予想PER 8.9倍、来期予想EPS成長率35%。〔3月7日、担当:溝上 泰吏、Analyst Impression 2- → 2+ 〕

リケン(6462)
12/3期は逆風の中で5%営業減益に止まり、13/3期は大幅増益が見込まれることに加え、アジア地域での能力増強、次世代ピストンリングでの先行などにより中期的な成長を見込める。12/3期3Q累計(4-12月)の営業利益は前年同期比16%減の40億円となった。前半震災影響を受けたが補修用や海外メーカー向けなどを支えに底堅く推移した。日系向けが徐々に上向き12/3期通期では前年からの営業減益幅は5%縮小で着地する見込み。13/3期は日系完成車メーカーの自然災害からの挽回生産を受け、主力ピストンリングの販売好調を見込み増収大幅増益を TIWは予想。中国、インド、タイなどで能力増強が進むことも徐々に収益に貢献しよう。
ROE 8.47%、PBR 0.74倍、来期予想PER 6.3倍、来期予想EPS成長率33%。〔3月9日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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