今週の注目レポート (2月10日)

2012/02/10

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

いすゞ自動車(7202)
2/3期3Q累計(4-12月)の営業利益率は6.7%となった。自然災害が重なる中でのローコストオペレーション定着などによる6%台の利益率確保はポジティブに評価できる。業績は3Q(10-12月)を底に堅調推移が見込め、会社側は中間時点で上方修正した通期利益計画を据え置いた。
タイ洪水の営業利益への影響は▲50~▲60億円程度を計画修正時点で織り込まなかったことを勘案すれば計画据置きはポジティブと考える。
13/3期はタイ洪水影響の消滅、タイ新車市場の拡大見込みに加え、新興国トラック需要旺盛、国内は震災復興需要と補助金復活が追い風となり、強気の見方に変化はない。
ROE 19.03%、PBR 1.93倍、来期予想PER 9.0倍、来期予想EPS成長率4%。〔2月10日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1 → 1 〕

翻訳センター(2483)
2月8日に発表された12/3期3Q累計(4-12月)の売上高は、四半期、 3Q累計で過去最高3,916百万円(前年同期比+15.4%)、営業利益 258百万円(同+49.6%)。3Q累計の分野別売上高も、工業分野24.9%増、医薬分野15.7%増、など主力分野がいずれも伸張した。4Q(1-3月)は売上・利益の比重が高く、特に懸念すべき問題はない。また、来期以降も大型案件の増加が期待される。同社は、無借金である一方で、11年 12月末時点で17.3億円の現預金を保有している。今年に入ってからの株価上昇によって同社の株式時価総額は23億円に増加したが、いずれにしてもまだキャッシュ以外の価値評価は極めて低い状態にある。
業績の成長軌道への回帰が明確になりつつあり、ROEの向上も期待される点を鑑みれば、PBRで2.0倍前後の評価は可能であろう。
ROE 8.47%、PBR 1.06倍、来期予想PER 8.9倍、来期予想EPS成長率37%。〔2月9日、担当:藤根 靖晃、Analyst Impression 1 → 1 〕

フロイント産業(6312)
新規カバレッジ開始。医薬品の造粒・コーティング装置の機械部門と医薬品添加剤など化成品部門が事業の両輪。医薬品コーティング装置では国内シェア70%、世界第3位。12/2期3Q累計(3-11月)での進捗率は売上高で77%、営業利益で89%。検収期ずれが生じなければ会社計画を上回ると考える。同社は、14/2期を最終年度とする中期経営計画において、売上高200億円、営業利益20億円を目標とする。目標値はややハードルが高いと思われるものの、高い成長指向が表れている。無借金経営で現預金を昨年11月末現在で2,837百万円を保有するにもかかわらず、時価総額は約40億円と著しく株価評価は低くなっている。ジェネリック医薬品や新興市場の需要拡大を背景に高い利益成長が見込まれ、ROE水準の向上も期待できる。引け目に見ても純資産(PBR1.0倍)以上の評価は可能と考える。
ROE 6.46%、PBR 0.50倍、来期予想PER 5.8倍、来期予想EPS成長率30%。〔2月8日、担当:藤根 靖晃、Analyst Impression - → 1 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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