今週の注目レポート (1月27日)

2012/01/27

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

日本電産(6594)
今期は、震災、レアアース高騰、円高、タイ洪水により減収減益になったが、マイナス要因の多い環境下、健闘した内容であるとTIWでは評価する。
12/3期3Q(10-12月)業績は2Q(7-9月)との比較では13%減収、営業利益は131億円で同35%減益。通期業績予想が下方修正されたが、2Q決算発表時タイ洪水の影響が不透明のため据え置かれていたことを考えれば、サプライズはない。
一方で、来期はHDD市場が今期の積み残し分もあり、反動増と採算面での改善などから収益の大幅回復が期待できる。更に、車載用モータの成長シナリオも着実に前進しており、株式市場では同社の強さが評価される場面も増えてくるとみる。TIWの来期予想を従来より強めに今回見直した。
ROE 10.91%、PBR 2.89倍、来期予想PER 13.8倍、来期予想EPS成長率71%。
〔1月27日、担当:服部 隆生、Analyst Impression 1 → 1 〕

ヤフー(4689)
現在は「Yahoo!」に適合したシステム最適化に向けて学習中。検索連動型では利用者と広告主のニーズにマッチした表示が必要である為。
12/3期3Q累計(4-12月)売上高は前年同期比2.6%増の2,221億円 (会社予想2,207~2,246億円)、営業利益は同3.4%増の1,212億円(同 1,205~1,229億円)となった。3Q累計で増収増益基調であるが、システム移行期間の3Q(10-12月)は2.0%増収、1.6%営業増益と鈍化。
要因は、11月に検索連動型広告配信システムをグーグル社に移行した期間、新規顧客獲得の営業活動よりもクライアント対応を優先したためである。
タイの洪水も治まってきており、13/3期は本来の成長力を取り戻すと見られる。
TIWでは、株価は同社の成長力を十分には織り込んでいないとの見方に変更はない。今後の業績拡大が期待される。
ROE 20.76%、PBR 3.33倍、来期予想PER 14.4倍、来期予想EPS成長率6%。
〔1月26日、担当:岡 敬、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

JSR(4185)
12/3期3Q累計(4-12月)は売上高2,593億円(前年同期比2%増)、営業利益290億円(同3%減)。会社側の通期計画に対する進捗率は売上高と営業利益が共に70%だが、12月末に会社想定よりも早く立ち上がった S-SBRの上乗せ分と半導体市場が3Q比若干の改善が見込まれることから、概ね計画達成は可能と予想する。エラストマーは旺盛なタイヤ需要により同149億円(同50%増)と好調に推移している。
続く13/3期もエラストマー(合成ゴム)の注目製品S-SBR(溶液重合ポリスチレンブタジエンゴム)の増設分が通期貢献することにより続伸が見込めるだろう。足元の多角化(半導体・液晶部材、など)は対面業界の低迷長期化で冴えない展開であるものの、回復段階に入ると高付加価値品に強みがあることから業界平均を上回る回復が可能だろう。製品競争力や財務健全性と指標を考慮すると株価に上昇余地があると考える。
ROE 9.90%、PBR 1.34倍、来期予想PER 12.0倍、来期予想EPS成長率7%。
〔1月24日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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