今週の注目レポート (9月26日)

2014/09/26

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

●太平洋工業(7250)
「第1四半期は減益発進も通期は増益、営業過去最高益更新見込みに変化なし」

上期営業利益計画に対する第1四半期遂行は43.9%と低いが、国内物量減や中国ローカル自動車メーカー向け立上げの遅れが主因で想定線。消費増税影響は限定的でトヨタの生産は足元上向いている、会社計画前提を上回る円安持続、TPMS製品の主戦場である北米新車市場が頗る好調、などからTIWは従来どおり通期で会社計画を上回る増益を予想。

予想ROE:8.5%、PBR:0.8倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:+6%
(9月22日 by 高田 悟)

 

●ケーヒン(7251)
「アジアが堅調。順調な米州収益改善には伸び代があろう」

15年3月期第1四半期の営業利益は今期より導入のIFRS(国際会計基準)ベースの比較で前年同期比69%増の61億円となった。合理化、二輪車向け増や国内登録車向け増などによる構成改善、新機種立上げ費用増の一服、円安などが大幅増益に貢献。地域別には生産混乱解消による米州収益の改善、数量増によるアジアの増益が増益を牽引。

予想ROE:6.7%、PBR:0.7倍、来期予想PER:8.2倍、来期予想EPS成長率:+14%
(9月24日 by 高田 悟)

 

●ニッパツ(5991)
「上期利益計画下方修正は自動車関連での一過性要因が主因。懸念は少ない」

会社は上期及び通期営業利益予想をそれぞれ18億円下方修正。
北米での懸架ばね増産対応におけるエキストラコスト発生や新型車向けシート立上げの遅れが背景。TIWはHDD需要が想定ほど悪くはない、為替の円安加速などを勘案し修正後の会社計画超過達成を予想。

予想ROE:10.2%、PBR:1.2倍、来期予想PER:10.3倍、来期予想EPS成長率:+6%
(9月26日 by 高田悟) 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

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