今週の注目レポート (10月7日)

2011/10/07

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目3銘柄をピックアップします。

日本触媒(4114)
12/3期1Q決算は、前年同期比18%増収、同28%営業増益。紙おむつ用途原料である高吸水性樹脂(SAP)とその原料であるアクリル酸エステル(AES)が好調で、上期計画を期初の減益計画から一転、増益予想に修正した。2Q(7-9月)も、多くの基礎化学品に先安感が出ている中、同社AESの原料価格と売価の差は、1Q並みに確保できていると推測され、12/3期上期も上期計画を上回って着地したと予想される。下期以降もこの傾向は持続するとみられ、紙おむつ向けを主用途とするSAPの、先進国、新興国での伸長も続いており、業績の安定感がある中、株価上昇余地があるとみられる。
ROE 9.69%、PBR 0.92倍、来期予想PER 8.6倍、来期予想EPS成長率 5%。
〔10月5日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)
10月6日付日本経済新聞は、同社と三菱商事(8058)、三菱自動車(7211)の3社が車載用リチウムイオン電池の新工場建設を決定と報道。会社側によれば、概ね新聞報道の方向で進んでいる模様だ。この報道は、会社計画通りに車載用リチウムイオン電池の拡販が進んでいることを印象付けた、本格業績貢献の中期的好循環への期待を抱けるものとして、株価支援材料になると考える。
ROE 10.63%、PBR 1.37倍、来期予想PER 9.4倍、来期予想EPS成長率 24%。
〔10月7日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)
12/3期1Q(4-6月)業績は、前年同期比で売上高9%増収、営業利益 2%減益。 2Q(7-9月)に入って、世界的な半導体製造装置市場の減速の影響を受け始めている。但し、中国の自動化需要が引き続き高水準を維持するとともに、自動車向け需要が拡大している模様。なお、9月には半導体製造装置向け受注が減速の度合いを増すとともに、他の受注も全般的に低調になっている様子。半導体製造装置関連として株価は売り込まれたが、当該分野以外の需要拡大期待が注目されればサポートされると考えるが、当面の株価パフォーマンスは市場平均並と考える。
ROE 13.60%、PBR 1.78倍、来期予想PER 9.9倍、来期予想EPS成長率 19%。
〔10月7日、担当:糸井正和、Analyst Impression - → 2 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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