今週の注目レポート (4月26日)

2013/04/26

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

一六堂 (3366)
カバレッジ開始。「のど黒屋」など18業態82店舗(2013年2月現在)を展開する居酒屋チェーン。ビジネス街である首都圏主要ターミナル駅及び山手線主要駅へドミナント出店。漁港の買参権を取得し、直接仕入れによる価格・鮮度の差別化を特徴とする。株価は割安感のある水準であり、財務面もネットキャッシュはプラスで健全性が高い。14/2期業績は下ブレのリスクは少ない一方で、出店状況によっては業績上方修正の可能性が残る。大企業の業績回復の恩恵を受け易い面も考慮して、投資魅力が高いと考える。
ROE 10.12%、PBR 1.25倍、来期予想PER 10.3倍、来期予想EPS成長率12%
〔4月24日、担当:藤根 靖晃、Analyst Impression  →1〕

東洋ゴム工業 (5105)
13/12期1Qは堅調に推移したもよう。13/12期は会社計画を上回る営業過去最高益での着地が見込める。課題であった海外供給力不足の解消とブランド浸透により今後同業他社との収益力格差が縮小する、との見方に変化はない。また、会社計画前提に対し、円安・天然ゴム安・米国販売堅調、などを踏まえ、今般TIW通期営業利益予想を従来から60億円上方修正した。依然指標面が割安であり、強気の見方を継続する。
ROE 13.43%、PBR 1.29倍、来期予想PER 7.6倍、来期予想EPS成長率11%
〔4月24日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1→1〕

小糸製作所 (7276)
14/3期は米国・タイなど成長市場で新工場が稼働。海外供給力の拡大に加え、最大市場中国では日系向け悪化を欧米勢向けで補って増収基調を持続。搭載比重増加傾向にあるLEDヘッドランプの本格収益貢献が見込める局面に入ってきた。これらを踏まえると中期的に堅調な業績が見込めよう。指標面に過熱感はなく、市場平均を上回る株価展開を見込む。
ROE 10.58%、PBR 1.59倍、来期予想PER 11.2倍、来期予想EPS成長率23%
〔4月25日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2+→2+〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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