今週の注目レポート (4月19日)

2013/04/22

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

しまむら (8227)
昨冬物の価格競争が一段落して、今後の成長継続に焦点が移ったと 考える。指標面に割高感は無く、同社の株価パフォーマンスが市場平均 を超える可能性は高いとTIWでは予想している。14/2期は、継続的出 店として国内店舗の純増70店を期初計画とし、都市型店舗中心の 出店戦略は維持しながら地方案件も拡充する方針。あわせて中国では、 上海及び周辺地域において、ドミナント展開を進めるなど、様々な施策 により成長継続を図る。
ROE 11.33%、PBR 1.78倍、来期予想PER 12.5倍、来期予想EPS成長率15%
〔4月16日、担当:糸井 正和、Analyst Impression 2+→2+〕

カプコン (9697)
4月18日に会社計画の修正が公表された。13/3期会社予想は売上高 が5億円引き上げられたものの、当期純利益は36億円引き下げられた。 コンシューマ事業における戦略転換のため、開発中止損など約72億円 の特別損失を計上する為である。13/3期の主要タイトルの「バイオハザ ード6」、「DmC Devil May Cry」などが期初計画を下回ったが、パッケー ジ市場が縮小する中では健闘。発売を延期した「モンスターハンター4」 などは14/3期に発売予定。14/3期予想PER13倍台など指標面から割安感が 感じられる。
ROE 4.84%、PBR 1.39倍、来期予想PER 13.2倍、来期予想EPS成長率134%
〔4月19日、担当:岡 敬、Analyst Impression 2+→2+〕

ファーストリテイリング (9983)
13/8期上期業績は、大幅増収、小幅増益。国内ユニクロ事業が、 客数増を狙った積極的な値下げと冬物処分で大きく売上を伸ばし、 海外ユニクロ事業が、アジアにおける積極的出店とコア商品のヒットが 売上増に寄与した。これを受けて同社は、売上高について業績予想を 上方修正した。TIWでは指標面に割安感は無いと考えるが、それでも 海外が牽引する成長継続期待を背景に株価パフォーマンスは市場 平均を超える可能性が高いと、考えている。
ROE 20.17%、PBR 6.55倍、来期予想PER 32.5倍、来期予想EPS成長率16%
〔4月19日、担当:糸井 正和、Analyst Impression 2+→2+〕

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

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独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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