今週の注目レポート(8月19日)

2011/08/19

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

ニッパツ(5991)
12/3期1Q決算は、前年同期比18%減収、営業利益は同65%減と大幅減収減益。大震災による自動車減産、HDDの減産、円高の影響を受けた。8月8日に、これまで公表を控えていた12/3期会社見通しを発表した。前期比で売上高横這い、営業利益は15%減を見込む。減益予想は、円高と下期増産対応のための固定費増が要因。ただし、下期は懸架ばね、シートの回復、タイでの新工場稼働が寄与する。 HDD向けサスペンションは受注回復と次世代サスペンションの寄与が見込まれ、営業利益率は8.1%にまで回復する。インドの第2拠点の新設と中国の統括会社設立発表など攻めの姿勢が続いており、中期的拡大局面に入っている。株価には割安感が強い。
ROE 11.78%、PBR 1.13倍、来期予想PER 6.3倍、来期予想EPS成長率 40%。
〔8月15日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 1 〕

旭化成(3407)
12/3期1Q決算は、前年同期比6%増収、営業利益は同32%増益。主力のケミカルと住宅が揃って業績貢献した。震災の影響は営業利益ベースで20〜30億円と推察され軽微。ケミカル部門はタイヤ向け合成ゴムやアクリロニトリルが好調に推移。住宅部門は建築請負・分譲販売が伸長した。12/3期はケミカルの市況軟化を住宅がカバーして堅調な業績が見込まれ、TIW予想を営業利益ベースで100億円引き上げた(1,250億円→1,350億円)。中期的にも堅調な業績拡大が見込まれることに加えて、M&Aの積極化による事業拡大が期待される。株価には割安感が強い。
ROE 10.66%、PBR 1.09倍、来期予想PER 9.4倍、来期予想EPS成長率 2%。
〔8月18日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 2+ → 1 〕

新神戸電機(6934)
12/3期1Q決算は、前年同期比3%増収、営業利益は同25%減益となった。鉛価格上昇や合成樹脂製品の落ち込みが利益を押し下げた。しかし、会社想定を上回って車両用蓄電池が好調であったことから上期の会社予想営業利益は2億円上乗せ(通期は据え置き)。TIWは会社予想と同額としていた12/3期予想を上方修正する(営業利益70億円→77.5億円)。理由は、1)会社計画は鉛価格の上昇影響を保守的に織り込んでいる、2)自動車生産回復ペースが同社想定を上回って推移、3)前年に補修用電池が大きく伸びたことにより反動減を会社側は保守的に見積もっている、4)産業用電池の復興・災害対策需要が本格化する。中期的にも車両用電池の海外生産拡充と環境対応の寄与、産業用電池は代替エネルギーの高まりが成長オポチュニティとなる。
ROE 14.96%、PBR 2.28倍、来期予想PER 10.1倍、来期予想EPS成長率 34%。
〔8月18日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
TIWマガジン「投資の眼」   株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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