11月30日妥当レンジ 8,350円~9,600円
期待リターンは本年3月の7.37%を下回る7.31%に

2012/12/04

【「IFIS/TIWコンセンサス225」によるマーケットの妥当レンジの推計】

<コンセンサスEPSのマイナストレンドはまだ続く?>

■30日時点のコンセンサスEPSは、小幅なマイナスが全ての期間にわたって見られた。前週は再来期ベースの予想EPSがプラスになったことからマイナストレンドが終息したように見えたが、まだ終息というには早いようだ。引き続き見守って行きたい。

■期待リターン(来期ベース)は、7.31%と本年最低水準であった3月末(7.37%)を下回った。来期以降の予想EPSの回復期待が無い限り、高値警戒が一層強まるものと考える。

◇日経平均妥当水準(レンジ)

8,350円~9,600円 (前回 8,350円~9,550円)

  *「IFIS/TIWコンセンサス225」(11月30日)来期予想ベースEPSをもとに算出

 

◇IFIS/TIWコンセンサス225(11月30日)

今期予想EPS 577.51 (前週581.28円)
来期予想EPS 715.07 (前週715.56円)
再来期予想EPS 797.74 (前週799.89円)
今期予想PER 16.36 (前週 16.11倍)
来期予想PER 13.21 (前週 13.09倍)
再来期予想PER 11.84 (前週 11.71倍)
来期予想PBR 0.95 (前週0.95倍)
来期予想ROE 7.21% 前週7.27%)
来期予想
インプライド・リスク・プレミアム
 
6.61% (前週6.64%)

*11月30日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出

 

 

「IFIS/TIWコンセンサス225」について
IFIS/TIWコンセンサス225」は、株式会社アイフィスジャパンが集計しているアナリストコンセンサス・データ等を原データとして、2009年4月より株式会社ティー・アイ・ダヴリュが東証株価指数(日経225)に対応するように構成銘柄のEPSを算出・集計したものである。今期予想EPS、来期予想EPSの変化を追うことによって、マーケット全体の業績見通しを確認する。
理論上では株価は、自己資本配当率(ROEと配当性向の積)、EPS成長率、無リスク証券の利回り(国債利回り)、リスクプレミアムの4要素で決定される。株価をこれら構成要素に分解することによって、株価変動の要因について考察するとともにファンダメンタルからの妥当な株価(マーケット)水準を思量する。なお、リスクプレミアムを正確に計測することは、一定期間を経た後でないと困難なことであることから、当レポートではインプライド・リスクプレミアム(株価と他の構成要素からの逆算値)を使用している。
4つの構成要素の内、株価の短期的な変動に最も影響を与えるのがリスクプレミアムである。リスクプレミアムは、無リスク証券の金利に対して投資家が要求する上乗せ金利と定義されるが、投資家心理(マーケットセンチメント)、他の投資対象(金融商品)との利回り格差の変動などによって変化する。長期的な見通しの変化が無い中では、インプライド・リスクプレミアムは一定のレンジ内で推移する傾向にある。日経平均株価の妥当水準を算出には、インプライド・リスクプレミアムの一定レンジからの逆算によって行っている。
〔今期予想ベースEPS、来期ベースEPSにおける“今期”、“来期”の取扱い〕
会計上の業績計測期間ではなく、本決算発表を基準とする。例えば、2011年4月30日現在では、2011年3月期は決算発表前であれば今期、決算発表が行われていれば前期、となる。
〔予想EPS増減社数〕
今期ベースならびに来期ベースを示している。週間(週末値)のデータを基に、前週末に比べてEPSが増加・変化無し・減少した企業の数。
〔予想PBR(今期末)〕
前期末BPS(1株純資産)に今期予想EPSを加えて、予想DPS(1株配当)を控除した値(=予想BPS)で株価を除した数値。中間配当は考慮していない。
〔予想ROE(来期ベース)〕
前述の予想BPSで来期予想EPSを除した値。
〔リスクプレミアム〕
特に断りの無い限りインプライド・リスクプレミアムを表す。計算式は、{ 1-予想配当性向×(1-予想B/Pレシオ)}×予想ROE-無リスク証券利回り
株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
TIWマガジン「投資の眼」   株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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