日経平均一時28,000円を回復…このまま週明けも上昇する?~2022年8月5日版~

2022/08/05

 

日経平均株価が6月以来、ようやく一時28,000円台に回復するのを見て「週明けは期待できる!」と、ここからのさらなる状況を期待している人はいますか?

反対に、これまでもそうだったように「また、ここで跳ね返られて下落するのでは…」と不安になっている人はいますか?

今週の株式市場は、8/2に日経平均株価が下落することはあったものの、そこから下落前の水準を上回る回復を8/5前場時点で見せています。

ようやく日経平均株価が、28,000円を目前に足踏み状態を抜け、ここからさらに上昇しそうにも見えます。これまで、何度も「上昇しすると思ったら下落する」状況が続きましたが、今回はどうなるのでしょうか?

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは7/22~8/4の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場も、先週に続き、日経平均株価と株式市場全体の動向が、ほぼ連動している週でした。

ただし、ほぼ連動はいしているものの、日経平均株価と株式市場全体の動向には、差異がありました。

そのようなこともあり、日経平均株価を基準にトレンドを判断している私たち以外の個人投資家と、株トレンド指数を基準にトレンドを判断している私たちでは、随所に違いが見られたでしょう。

例えば、8/1は、日経平均株価が終値ベースで約0.69%の上昇にとどまり、日経平均株価を基準に捉える投資家にとっては、小幅上昇に感じたかもしれません。

しかし、天井指数を見ると、6月上旬以来40を越える水準に到達しています。日経平均株価は小幅上昇ではありますが、株式市場全体は、この2~3ヶ月間の中で、比較的大きな上昇を見せました。

今回の差異は、マイナスの影響は少ないかと思いますが、これが日経平均株価は下落しているのに、株式市場全体は上昇しているとなると、チャンスを逃すことにつながるでしょう。

もしくは、日経平均株価は上昇しているのに株式市場全体は下落しているとなると、これは大きなマイナスの影響があるでしょう。

そういった意味でも、今回は影響が小さいですが、ボックス圏を推移中なだけに、株トレンド指数を中心に株式市場の実態のトレンドを把握していく必要があるでしょう。

また、今週後半は、株トレンド指数の中で、空売り指数が最も大きく上昇しました。これは、現状の株価が「上がり過ぎ」か、「これから上昇する」ことを示しています

現時点では、どちらの予兆なのか判断は難しいが、ここから再びボックス圏を抜けようと、動き出そうとしていると考えられる。

そのようなこともあり、日経平均株価の騰落率などで体感でトレンドを判断してしまうと、8/1のような差異が発生したときに、マイナスに作用することも十分に考えられます。

ここからの動きは、慎重にこういったデータをもとに考えていくのが良いでしょう。

なお、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、直近に上昇傾向を見られるものの、依然としてほぼ横ばい状態であったことが読み取れます。

日経平均株価を基準に見ると、当面は6/9に付けた終値28,246円が、ボックス圏を抜けるかの分岐点になるでしょう。

8/5前場時点で日経平均株価は28,000円を一時回復し、さらに上昇を期待したいところです。

天井指数と空売り指数の状況を見ると、週明けに28,246円を抜けるかは、全く分からないところです。もし、そうなった場合は、昨年10~12月に推移していた、一段高いボッス圏に到達します。

これまでは、そこまでの期待が難しい状況でしたが、ようやく一段高いボックス圏が射程圏に入ってきたと考えられるでしょう。

ただし、依然としてボックス圏を推移中であることは変わりありません。よって、ここから上昇を期待したいところですが、過度な期待をすることなく、あくまでもシナリオの一つとして描いておくのが良いでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、今週は、先週見られた突発的な上昇の可能性の通り、8/1に突発的な上昇が見られた。

これが象徴するように、まだ株式市場が上昇しようとしているのか下落しようとしているのかの判断が難しい状況に戻った。

6月上旬から、空売り指数が天井指数を上回る状況があったあとは、どちらつかずの方向感のない状況が続いている。

再び、OVER指数がマイナス圏に入っているので、ここから大きな上昇を期待したいところだが、やはり判別が難しい状況である。

なお、RISK指数との兼ね合いを見ると、株式市場全体は、下落方向よりも上昇方向に動こうとしている動きは見られる。

ただし、それは40%程度の確率の話なので、過度に期待することなく、引き続き中立に動向を見ていくのが良いだろう。

(※引き続き、OVER指数の監視が必須)

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、週明けに暴落や大幅下落が起きるリスクは小さいと考えられる。

今週前半は、先週の流れが続き、底値指数「0」が続いた。後半は、わずかではあるが、「1」「3」となっている。

この状況をふまえると、直近の株式市場は、下落方向に動こうとしている気配は見られない。

もし、ここから下落方向に動く場合は、OVER指数を中心とした株式市場を上昇させる力が完全に失速して、下落方向への力と均衡状態になったときだろう。

今のところ、すぐにそういった状態になることは考えにくいが、万が一のリスクとして、このようなシナリオを持ちながら、引き続き見ていくのが良いだろう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/8/5(金)12:00時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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