サイゼリヤ<7581>年初から大きく上下し一時2,200円台まで下落するも、直近は2,500円前後まで回復…決算発表で株価どうなる?
7/13に第3四半期決算発表を迎えたサイゼリヤ<7581>。昨年21年は夏から秋にかけて上昇したものの、そこから失速し、今年から軟調に推移し依然として200日移動平均線の下を推移中です。
ただし、軟調な推移も2,200円台で下げ止まり、直近から上昇し、2,500円前後まで回復しています。ここから、さらに上昇すると200日移動平均線を上抜けする可能性も出ていますが、反対に現状維持になる可能性も十分にあります。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
サイゼリヤ<7581>の第3四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が15回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、この時期に上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて2回のみです。それ以外は10%以内にとどまり、中でも5%以内の変動は、11回あります。
これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に上昇しやすい傾向があるものの、比較的小幅な上昇もしくは下落になる可能性が高いと読み取れるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
サイゼリヤ<7581>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,849円
下値目安:2,569円
※7/5終値2,691円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.9%、下落幅は約4.5%と考えられます。よって、上値は「2,849円」、下値は「2,569円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、株価の上位にある200日移動平均線を上抜けします。そうなると、現在よりも株価が上向いてくる可能性があるでしょう。
それに伴い、25日移動平均線も上昇し、75日線も遅れて上向くことで、勢いが出てくることと考えられます。その後は、年初に付けた高値3,040円が目標となるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合には、25日移動平均線を割り込み、75日移動平均線付近に近づきます。
そうなると、そのまま下落する可能性を考えてしまいますが、同社のこれまでの傾向を見る限り、そのまま下落方向に進むことは考えにくいでしょう。
下落方向に進むよりも、そのまま同価格帯でのもみ合いになると考えられます。次に、このもみ合いを抜けるのは、株主優待の権利確定日前後を目安にすると良いでしょう。
このように同社は、直近の軟調に推移する展開から抜けきるか、そのままもみ合いになるかの分岐点にいます。ただし、例年の傾向として、この時期に小幅に変動するので、どちらに推移するかは判断が難しいところでしょう。
全体的には上昇傾向がありますが、あくまでも上昇と下落の両面を考えながら、今後の推移を見るのが良いでしょう。特に直近は、方向感なくやや大きく上下しながら横ばいに推移しています。
そういった意味では、ここで無理に売買することなく、200日移動平均線を抜ける展開なのか、それとも下落しもみ合いになるかが分かるまで様子見するのも選択肢でしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/7/13時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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