吉野家H<9861>6月に年初来高値を更新も高値圏を維持できず、直近は大きく下落し方向感なく上下に変動中…決算発表で株価どうなる?

2022/07/13

 

7/13に第1四半期決算発表を迎えた吉野家ホールディングス<9861>。昨年同時期より緩やかに上昇し、今年6月には年初来高値を更新しました。

そして、そのまま上昇することを期待しましたが、高値圏を維持できず、直近は下落幅が大きくなるなど、難しい展開が続いています。

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

吉野家ホールディングス<9861>の第1四半期決算前後の株価動向は?


では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月中旬~8月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

シナジスタ:吉野家ホールディングス<9861>の第1四半期決算前後の株価動向

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が13回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、この時期にやや下落しやすい傾向があると考えられるでしょう。

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて3回のみです。ただし、そのうち2回は、20%の下落と15%以上の上昇です。このような変動が起きる確率は低いですが、変動の最大幅として15~20%も想定しておくと良いでしょう。

また、5%以内の変動は、上下合わせて16回見られます。最大幅は大きいものの、これを見る限り、よほどの材料がないと、小幅な変動にとどまる可能性が高いでしょう。

これらを考慮すると、同社の株価は、通常は小幅変動の傾向が強く、材料があると、比較的大きく上下しやすい傾向があると読み取れるでしょう。

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

吉野家ホールディングス<9861>の目標株価は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【目標株価】
上値目安:2,600円
下値目安:2,378円

※7/5終値2,490円を基準に計算

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.4%、下落幅は約4.5%と考えられます。よって、上値は「2,600円」、下値は「2,378円」が目標株価と考えられるでしょう。

上値の目安に到達した場合は、6/7につけた年初来高値2,530円を更新します。直近に急落する動きも見られていますが、これをきっかけに上昇に転じるでしょう。

なお、同社の株価は直近に約10%の幅で上下しながら上昇しています。そのようなこともあり、多少つかみにくい展開かもしれません。

しかし、25日移動平均線を基準に、株価との乖離が大きくなった場合は、25日移動平均線付近に戻る基本的な動きをしています。それをふまえて、引き続き短期的な動きが変化すると想定しておくと良いでしょう。

反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下に位置している75日移動平均線を下抜けします。そして、そこからさらに下位に位置する200日移動平均線付近まで下落します。

そうなると、この200日移動平均線が下値の抵抗線となり、反発することが期待されます。しかし、もしそこを下抜けするようなことがあると、トレンドが下落方向に進む可能性があるので注意が必要でしょう。

このように同社は、この時期に大きく動くときは動きますが、比較的小さな変動にとどまっています。そのような中、もし過去の最大下落幅である20%が再発すると、200日移動平均線付近まで下落することが予測されます。

また、全く反対のシナリオとして、ここから上昇する場合は、6月の年初来高値を更新し、さらに上昇する可能性も出てきます。

そういった意味では、ここから上にいくか、下にいくかで、大きくシナリオが変わる分岐点とも考えられます。

小幅に変動しやすい傾向はありますが、動くときは動くことをふまえると、小幅変動と、大幅変動の両面で考えておくのが良いでしょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2022/7/11時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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