キャノン<7751>6月末配当権利確定予定…今月年初来高値更新するも、そこから急落し停滞中…権利確定日で株価どうなる?

2022/06/22

 

6月末に配当権利確定日を予定しているキャノン<7751>。第1四半期決算直後は下落したものの、その後は順調に上昇を続け、直近も年初来高値を更新しました。

しかし、その後再び下落方向に株価が動き、それまで25日移動平均線の上に位置していた株価も、急に25日移動平均線を下抜けし始めました。

そのようなこともあり、この権利確定日をきっかけに、これまで続いていた上昇トレンドが一服する可能性もあります。

そのような中、 6月末に配当権利確定を予定している同社ですが、権利確定日前後にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

キャノン<7751>の配当権利確定前後の株価動向は?


では、同社の権利確定日を挟んだ1ヶ月間(6月上旬~7月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

シナジスタ:キャノン<7751>の配当権利確定前後の株価動向

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が14回見られます。この数字を見る限り、この時期に下落しやすい傾向があると考えられるでしょう。

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて2回です。10%付近の変動を合わせても3回です。5%以内の小幅変動は、上下合わせて10回見られます。

よって、ここから同社の株価はこの時期に比較的小幅に変動しやすいと考えられるでしょう。しかし、注意点があります。10%以上ではなく、5%以上の下落に拡大すると、全体で8回見られます。また、小幅下落は6回です。

これらを考慮すると、全体的に下落傾向がある中、5%以内の小幅下落の確率は低く、下落方向に動く場合は、5%以上もしくは10%以上の変動があることを想定しておくと良いでしょう。

では、同社の株価は、権利確定の前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

キャノン<7751>の目標株価は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【目標株価】
上値目安:3,491円
下値目安:3,139円

※6/1終値3,308円を基準に計算

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.5%、下落幅は約5.1%と考えられます。よって、上値は「3,491円」、下値は「3,139円」が目標株価と考えられるでしょう。

上値の目安に到達した場合は、直近6/8につけた年初来高値3,390円を更新します。そうなったときは、更に上昇する期待ができるでしょう。

ただし、直近の上昇により、やや過熱感も見られるので、上昇一辺倒への期待はしないほうが良いでしょう。あくまでも中立に方向感を見ていくのが良いでしょう。

反対に、下値の目安に到達した場合には、直近で横ばいに推移し始めた25日移動平均線を下抜けすることになります。

そうなると、例年に見られる下落傾向に入り、これまで順調に上昇を続けてきた同社ですが、この上昇が一服する可能性があるでしょう。

なお、昨年の同時期には、権利確定直後に窓を開けて下落しました。そこから再度下落前の水準の株価を回復するまでには、1ヵ月ほどかかっています。短期売買を考えている方は注意が必要かもしれません。

このように同社は、直近に年初来高値を更新しているので、ここから更に上昇を期待したいところですが、例年の傾向をふまえると、ここから下落方向に動く可能性もあります。

また、年初来高値更新までは順調に上昇し続けてきましたが、そこをピークに25日移動平均線を下抜けするまで下落しています。

これらを考慮すると、この権利確定日前後で短期的にトレンドが変わるかもしれないので、あくまでも中立的に動向を見ていくのが良いでしょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2022/6/21時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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