西松屋<7545>4月の年初来高値更新から大きく下落し、直近も移動平均線を下抜けして下落が加速し低迷中…決算発表で株価どうなる?
6/16に第1四半期決算発表を迎える西松屋チェーン<7545>。4/8に年初来高値1,649円をつけましたが、その後は10%以上下落し、そこから上下しながら株価が低迷中です。
また、今月上旬はかろうじて75日移動平均線の上位に株価が位置していましたが、直近に下抜けし下落が加速しています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
西松屋チェーン<7545>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(6月上旬~7月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が14回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、この時期に上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上が上下合わせて7回見られます。その中には、2008年に20%以上の下落も見られます。
しかし、下落時は2008年を除き小幅の下落にとどまっています。反対に、上昇時は、10%程度もしくはそれ以上のときも目立つものの、半数は5%以内の小幅な動きにとどまっています。
これらをふまえると、同社はこの時期にやはり上昇しやすい傾向があると読み取れるでしょう。ただし、その上昇幅は、50%の確率で10%をこえるか、それとも小幅になるかなので、上昇幅の判断は難しいでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
西松屋チェーン<7545>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1,624円
下値目安:1,408円
※6/6終値1,484円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約9.4%、下落幅は約5.1%と考えられます。よって、上値は「1,624円」、下値は「1,408円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在株価の上位に位置する25日・75日移動平均線を一気に上抜けし、4/8につけた年初来高値の目前まで上昇します。
これにより、年初来高値更新以降、上下を繰り返しながら下落し低迷してきた株価が回復する可能性があるでしょう。ただし、同社は株主優待の権利確定後に下落しやすい傾向があるので、次回の確定日を見据えつつ、動向を見ていくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、引き続き低迷すると考えられるでしょう。特に現在は、25日・75日移動平均線を下抜けしている状況です。
この状況をふまえると、ここでの上昇がない場合は、このまま低迷を続けるでしょう。もし、上昇するとしたら、株主優待の権利確定日をきっかけに株価が動きやすいので、次回の権利確定日の目前になるかもしれません。
このように同社は、例年この時期に上昇しやすい傾向があるものの、今年に限ってはとても難しい水準にいます。
もし、ここから上昇すれば、再度年初来高値更新を狙うところに到達します。反対に、下落すると、すでに両移動平均線を下抜けしていることから、低迷が長引くと考えられます。
これらを考慮すると、まずは両移動平均線付近まで上昇し、上抜けが見えるところまでくるかがポイントでしょう。もし、抜ける兆しがない場合は、これまでの傾向通り、小幅に下落するか、小幅の上昇にとどまると考えられるでしょう。
よって、ここでムリに仕掛けることなく、ここから上昇の兆しがあるのか見極めてから売買のタイミングを狙うのが良いでしょう。それまではじっくりと様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/6/14時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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