日経平均26,000円割れから再上昇…週明けも上昇の可能性は?~2022年5月13日版~

2022/05/13

 

日経平均株価が、26,000円を割れこんだと思ったら、5/13の前場時点で27,000円に再上昇するのを見て「株価は、いったいどちらに行こうとしているのか?」と不安な方はいますか?

もしくは、この時期は決算ラッシュということもあり「決算が株価にどう影響するのか?」と気になっている方はいますか?

連休明けの株式市場も、引き続きどちらに向かおうとしているのか、方向感がなかなかつかめない状況が続いています。

ここから日本株は、どうなるでしょうか?そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは4/25~5/12の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、連休明けとなった今週の株式市場は、比較的日経平均株価と株式市場全体の動向が一致していました。

5/11のみ日経平均株価の動きと株式市場全体の動きに、やや差異がありましたが、大きな差異ではありませんでした。

そのようなこともあり、日経平均株価を基準にトレンドを把握している個人投資家にとっても、比較的トレンドを捉えやすかったのが今週でしょう。

そのような中、4月下旬よりは、株トレンド指数全体がやや上昇し、株式市場全体に少しずつトレンドが発生してきました。

ただし、まだトレンドらしいトレンドが発生していない状況です。とはいえ、今週は「下落傾向」を示す「底値指数」が上昇を見せ、目立ってきています。

日経平均株価も、それに連動するように、下落方向に動いています。まだ、ボックス圏を抜けるような動きではないが、今週だけの短期的視点では、下抜け方向に動いているように見えます。

なお、5/6は連休明け直後ということもあり、買い戻しなどがあったのか、一時的に上昇しました。しかし、これは前回予測していたとおり、一時的なもので、その後は下落傾向に入っています。

ただ、ここで難しいのが、そのまま下落方向に行く可能性があると言えば、やはりボックス圏の動きの通り、このまま真っ直ぐ下落方向に動く様子は見られないところです。

空売り指数も、目安である「10」よりも下落するときはあるものの、そのまま一気に下落することなく、依然として「10」前後の水準を保っています。

よって、この空売り指数が、明らかに「10よりも下方向」に動く状態にならない限り、一気に下落しそうで下落しない状況が続くと考えられるでしょう。

いずれにしても、ボックス圏での推移が続き、方向感がない状態がずっと続いていると考えるのが妥当でしょう。

なお、直近2ヶ月の状況を見ても、連休明けから、トレンドが発生してきていることが分かります。ただし、2月や3月に比べると、まだトレンドの発生が低い状況にあることも分かります。

日経平均株価の動きを見ても、一時的に26,000円割ったり、27,000円に回復したりと、直近のボックス圏の中を、方向感なく推移していることが読み取れます。

連休前は、ほぼ無風状態で株式市場のトレンドをつかみにくい状況でしたが、連休明けは、トレンドは少しずつ発生しているものの、ボックス圏の推移には変わりないので、まだトレンドがつかみにくい状況だと考えられます。

このように、今回の解説は行ったり来たりしてしまってばかりです。しかし、これが示すように、それだけ今の株式市場は、トレンドがつかみにくく、方向感がない状況であると考えられるでしょう。

特に、直近は下落方向に動くように見えつつも、そのまま下方向に動き続けるような動きでもないので、本当に方向感がつかみにくい状況です。

日本株市場全体が5月以降は比較的軟調に推移しやすいこともあり、それを示すかのような状況が直近の動向かもしれません。

 

連休明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、5/6の連休明けの買い戻しと思われる上昇時のみ、株式市場に上昇のパワーが現れただけで、今週はそのパワーが再び失速している。

ただし、今週だけを局部的に見ると、ここから急上昇するような動きにも読み取れる。連休直前よりも、空売り指数が上昇している。

それをふまえると、ここから上昇を期待したいところであるが、直近はRISK指数の勢いが増しているので、上昇しようとしても、下に引っ張る力が強すぎて上昇できない可能性もある。

いずれにしても、局部的に見るとそのような可能性があるというだけで、あくまでもボックス圏の中で、一時的に起きていることだと考えたほうが良いだろう。

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、週明けに暴落がないとは言えない状況になっている。

4月下旬より、RISK指数が上昇を見せ、段階的に上昇してきている。また、底値指数も、直近2ヶ月間では、3月上旬に続き、2番目に高い水準まで到達している。

よって、このまま暴落する可能性が高いと考えたいところではあるが、直近のRISK指数の推移を見る限り、暴落方向に動く下落傾向というより、方向感がまだ定まっていない中での下落のように見られる。

なんとも判断が難しいところではあるが、週明けに今週のRISK指数よりも上昇することがあれば、暴落への危険性が高まるであろう。

反対に、もし上昇することなく、再び下落し右往左往するようであれば、ボックス圏の中で、方向感がなかなか定まらない動きであると捉えるのが良いかもしれない。

ただし、直近は、株式市場全体が上にいこうとするパワーよりも、下にいこうとするパワーが優位であることを加味して、念のため、週明けに暴落がないとは限らないというスタンスでいると良いだろう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/5/13 12:00時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

この記事の「株トレンド指数」を使うことで、相場の天井付近や底値付近を、できるだけ具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、この記事で使用している『株トレンド指数(無料版)』を今すぐ手に入れてください。

 

この記事で使用している【株トレンド指数(無料版)】を受取るにはこちらをクリック

 

【無料】で『株トレンド指数(無料版)』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。

この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

【高橋佑輔の関連記事】

株式会社シナジスタ
なぜ「高値掴みする投資家」と「底値付近で買える投資家」がいるか?それは「値動きの法則」の知識の差です。その法則を使い、過去12年で11年間利益を上げる現役トレーダー高橋佑輔が相場を分析。法則を学び、底値付近で買える投資家を目指しましょう。
株式会社シナジスタの提供する、コラム・教育サービスは、投資に関する考え方の一例をご紹介するというものですので、その正確性や完全性等について保証するものではありません。 実際の投資はお客様のご判断・ご責任で行って頂くものであり、当社は、お客様の投資におけるいかなる利益も保証するものではなく、また、お客様の投資によるいかなる損害に対しても補償を行うものでもありません。 本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

このページのトップへ