日本株…週明けさらに下がる可能性は?~2022年3月25日版~
日経平均株価が、連日の下落で再び26,000円台になってしまったこともあり、「これから日本株はどうなるのか?」と不安になっている人はいますか?
一時は、24,000円台になるも、そこから急上昇し28,000円台まで回復し、日経平均株価は、再び短期的な下落基調に入っています。
これまで地政学リスクでの変動はあったものの、そのリスクも織り込み済みになり落ち着きを取り戻した日本株市場ですが、再び軟調に推移しています。
ここから日本株は、どうなるでしょうか?そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。
今週の株式市場動向
こちらをご覧ください。こちらは3/24~4/7の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。(4/1のデータは市場再編の影響でデータが取得できず現在調整中です。予めご容赦くださいませ。)
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。
- 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
- 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
- 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
- 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
- OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
- RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数
※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください
これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、市場全体の動きと日経平均株価の動きが先週とは違い”あまり連動していない週”であったことが読み取れます。
ただし、ここで注意したいのが、先週も市場全体のトレンドが発生していない状況でしたが、今週はもっとトレンドが発生しにくい状況だったことでしょう。
週の前半もトレンドが乏しい状況でしたが、直近の4/7は、どの指数も、この数ヶ月で見かけないほどのトレンドが乏しい状況になっています。
それをふまえると、先週も方向感がつかみにくい状況でしたが、今週はさらに方向感がつかみにくい状況だったでしょう。
今週だけで見ると、日経平均株価は前半が小幅続伸、後半が続落と、とても方向感がつかみにくいことがわかります。
そのようなこともあり、日経平均株価を基準に株式市場全体のトレンドを捉える個人投資家にとっては、本当に難しい週だったでしょう。
中でも、この乏しいトレンドの中で「上がりすぎている状態」を示す空売り指数が目立っていたので、上値が重たいと感じることや、思ったより上昇しないなど、我慢のときだったかもしれません。
もしくは、その我慢が難しく、我慢しきれずに仕掛けてしまい、株価が思った方向と反対方向に動いたり、保有中の銘柄を、どうして良いか手仕舞いに迷ったときかもしれません。。
総合すると、3月下旬に発生した上昇の勢いは、ここで完全に失速したことが読み取れます。一時はここから上昇の可能性もありましたが、あくまでも一時的な上昇であったと考えられるでしょう。
今週からはトレンドが乏しく方向感のないボックス圏に突入したと考えられます。これからは、このボックス圏が週単位の短期的なもので終わるか、それとも長い単位になるかが注目でしょう。
週明けのポイント
上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。
※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください
【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、現状は株式市場全体に上昇の勢いがなくなったと読み取れる。
先週までは、RISK指数も大きくマイナス圏を推移していたので、どちらかと言うと、上昇の勢いが優位であったが、その優位性が今週なくなった。
それをふまえると、空売り指数が50程度の水準を2日間程度維持すると、そのまま失速するという傾向の通りになったと考えられる。
また、気になるのが空売り指数の動きである。4/7に急激に下がり、10以下の水準まで下落している。これにより、下落の勢いが出てきていると考えられる。
よって、これまでは下落の可能性よりも上昇の可能性のほうが大きかったが、ここからは下落の勢いも同じ程度になってきたので、どちらに市場全体が向くか分からない状況になっている。
(※引き続き、OVER指数の監視が必須)
【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週に続きマイナス圏を推移しているが、今週は徐々に上昇してきている。また、空売り指数も4/7に「10」以下の水準まで下落している。
これをふまえると、これまで暴落や大幅下落の警戒はなくなったが、再び警戒しなければならない状況になったと考えられる。
まだ、暴落や大幅下落の前兆という水準ではないが、仮に市場全体に上昇の勢いがなくなった場合、上昇と下落の勢いの均衡状態が崩れ、一気に下落方向に向かうことも考えられる。
よって、ここからは材料に関係なく、上昇の勢いがどうなるかでも、下落の方向に株式市場が動くことがあることを想定すると良いであろう。
完全に警戒するような段階ではないが、市場全体のトレンドが乏しいだけに、ちょっとしたことで、一気に市場が偏る可能性もある。
以上を考慮して、ここからは暴落や大幅下落のリスクをふまえながら、株式市場を見ていくのが良いであろう。
(※引き続き、RISK指数の監視が必須)
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2022/4/7時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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