日経平均株価…どこまで下がる?
「日本株は、どこまで下がってしまうのか?」と気になる個人投資家の方はいますか?
今年の日本株も軟調に推移し、3月に入ってから地政学リスクも大きく影響したことで、急速に下落しています。
特に、この3月は日経平均株価が、年初来安値を続けて更新し、25,000円を割る場面も見られました。
直近は、何とか25,000円を維持しているものの、再び…いつ25,000円を割ってもおかしくない水準まで下落しています。
こうなると「直近の日本株は…どこまで下がるのか?」が気になる個人投資家の方も多いかもしれません。
そこで今回は、投資家心理を動かしやすい日本株の代表的指標”日経平均株価”が「どこまで下がる?」可能性があるのか、データ分析してみました。
日経平均株価「4月上旬」の傾向は?
まず、日経平均株価が、年初から3ヶ月後の4月上旬までにどのような傾向を示すのかデータ分析してみました。結果は以下の通りです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が9回、変わらずが1回見られます。
この数字を見る限り、この時期の日経平均株価は、やや上昇傾向が見られますが、均衡と考えても良いかもしれません。
変動幅を見ると、2012年は、20%弱まで上昇しています。2020年は、約20%下落しています。その他の年に15%以上変動するときもありますが、全体的には、ほぼ10%前後の範囲で推移しています。
なお、この分析結果を見る限り、平均上昇幅は約6.8%、平均下落幅は約9.2%と考えられます。
よって、2022年4月上旬時点での日経平均株価は【25,930円~30,495円】を目安に推移すると考えられます。
その変動幅は「約4,500円」です。去年と違い、さらに上下に変動する可能性があるので、これくらいの変動幅があることを想定しておくとよいかもしれません。
次は、さらに詳しく「どこまで下がる」可能性があるのか、見ていきましょう。
日経平均株価…どこまで下がる?
データ分析から、今年4月上旬時点での日経平均株価は「25,930円まで下落」する可能性があることが分かりました。
ただし、これはあくまでも変動幅の平均値で計算した場合の結果です。現在の株式市場の状況をふまえると、平均以上に下落する可能性も考えられます。
そこで、過去の最大の下落幅を確認すると「約-18.4%」であることが分かりました。この最大の下落幅で考えると、2022年4月上旬時点で日経平均株価は
【2022年4月上旬日経平均株価・下値目安】
23,285円
※2021/12/17終値28,545円を基準に計算
まで下がる可能性があります。
あくまでも最大の下落時に想定される水準ですが、平均の下落率も約10%であることを考えると、比較的上値が重たいと考えられるでしょう。
なお、次に下落幅が大きいのは「約-13.3%」です、その場合の2022年4月上旬時点で日経平均株価は【24,738円】です。
今月前半の推移を見る限り、年初来安値に近い水準でもありますので、この【24,738円】が、下落時の目安と考えるのが、現状には近いかもしれません。
しかし、直近の下落基調を考慮すると、上のような過去最大幅の下落も想定されます。
もし、あなたが日経平均株価を基準に日本株市場を見ているなら、
- 最大で想定される下落水準:23,285円
- 現状をふまえた下落水準:24,738円
- 平均的な下落水準:25,930円
の3つのパターンを目安に見ていくのが良いのではないでしょうか。
なぜ、今年は去年よりも日経平均株価の傾向がつかみにくのか?
難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと感じる要因の一つでもあります。
もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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