日本株…来週どうなる?~2022年3月11日版~

2022/03/11

 

3/8…突如、日経平均株価25,000円割れまで急落し、そのまま年初来安値を更新したとき、あまりにビックリしてしまって、あたふたしてしまった人はいますか?

反対に、その瞬間をチャンスと捉えて、絶好の買い場だと考えて「底値で買付けられそうだ!」と考えた人はいますか?

先週に引き続き、地政学リスクが継続する中、突如…日経平均株価が急落しましたが、次の日には急反発し、再び3/11の前場時点では、急落するなど、この短期間で大きく乱高下しています。

このような状況を見て、下がるときは「どこまで下がるのか?」と悲観的になり、急反発があると「どこまで戻すのか?」と期待と不安を入り混じったり、はたまた「週明けはどうなるのか?」と気になる個人投資家も多いでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に、独自に開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきます。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2/24~3/10の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週と違って、再び市場全体と日経平均株価が”ほぼ連動”した週だったことが読み取れます。

状況としては先々週と似ていて、地政学リスクなどの外部要因により株式市場全体が急落し、日経平均株価も同じように急落しました。短期的に見ると下落基調で一致していたのが、先々週と今週です。

しかしながら、やや気になるのは3/10の動きです。たった1日だけなので明確な判断は難しいですが、市場全体は、ほとんどトレンドが発生していないなか、底値指数が優勢でしたが、日経平均株価は急反発しています。

それをふまえると、通常の日経平均株価と市場全体のズレの大きさではなく、直近では比較的大きなズレが生じています。

数日間の動きを見ないと何とも言えませんが、場合によっては、何かの分岐点になる可能性もあるでしょう。

このように、依然として日本株市場も地政学リスクに右往左往する状態が続いています。特に今週は、先週の流れが急転し、突如急落しました。

先週は、株式市場は上昇したがっているが、地政学リスクが、それを抑え込んでいるような状態でした。そのれを背景に、先週段階で、先週の上昇は、超短期的な上昇トレンドのピークの可能性があると読み取りました。

そういった意味では、引き続き地政学リスクに展開を握られてしまっているので、予測が非常に難しい状況が続います。

このように、地政学リスクは誰にも次の展開が読めない分、こういった急落が起きやすいことの象徴的な動きとも読み取れます。

実際に、3/11の前場時点でも、前日の急反発から、再び急落しています。後場にならないと最終的な状況はわかりませんが、このような乱高下とも取れる動きが続くと考えられます。

だからこそ、私たちは、この乱高下する株価に右往左往するのではなく、これは地政学リスクが背景にある限り、こういった動きをするのが特長だと捉えて、株式市場に向き合うのが良いでしょう。

また、乱高下するので、短期的や超短期的に見た場合の底値や天井を掴もうとすると、タイミングを外すことが多くなってしまうかもしれません。

このような動向が分かっていると、ついつい狙いたくなってしまうかもしれませんが、できるだけ俯瞰して株式市場を見て、判断をしていくのが良いのではないでしょうか。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週に続きマイナス圏に突入している。これをふまえると、市場全体が上昇に向かうパワーを失っているようにも見られる。

また、先週までは、これから上昇する初動のような動きも見られたが、今週に入り予測不能な地政学リスクからか、その動きが全くなくなってしまった。

そういった意味では、先週の読み取り通り、先週が超短期的な上昇トレンドのピークだったと考えられる。

少なくとも、地政学リスクがこれからどうなるかの方向性が定まらない限り、このような状況が繰り返されると考えたほうが無難であろう。

※ここから上昇のピークを見るには、OVER指数の今後の動向の監視が必要

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、株式市場自体の内部要因ではなく、地政学リスクの外部要因が大きな材料となり、誰も予想ができないタイミングで急落、急反発があった。

RISK指数と共に重要な指数である「空売り指数」が10以下の水準になっていることをふまえると、再び地政学リスクの状況次第で、同じようなことが起きる可能性がある。

これらをふまると、引き続き誰もが予想できないタイミングでの急な暴落リスクはがあるであろう。

ただし、こちらも同様に、今週の急落からの急反発が示すように、も暴落するとしても、垂直落下から急反発などの展開が予測される。(過去の暴落で言うと、チャイナ・ショック、EU離脱ショック、トランプ・ショックなどの動きが想定される)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/3/11 12:00時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

この記事の「株トレンド指数」を使うことで、相場の天井付近や底値付近を、できるだけ具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、この記事で使用している『株トレンド指数(無料版)』を今すぐ手に入れてください。

 

この記事で使用している【株トレンド指数(無料版)】を受取るにはこちらをクリック

 

【無料】で『株トレンド指数(無料版)』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。

この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

【高橋佑輔の関連記事】

株式会社シナジスタ
なぜ「高値掴みする投資家」と「底値付近で買える投資家」がいるか?それは「値動きの法則」の知識の差です。その法則を使い、過去12年で11年間利益を上げる現役トレーダー高橋佑輔が相場を分析。法則を学び、底値付近で買える投資家を目指しましょう。
株式会社シナジスタの提供する、コラム・教育サービスは、投資に関する考え方の一例をご紹介するというものですので、その正確性や完全性等について保証するものではありません。 実際の投資はお客様のご判断・ご責任で行って頂くものであり、当社は、お客様の投資におけるいかなる利益も保証するものではなく、また、お客様の投資によるいかなる損害に対しても補償を行うものでもありません。 本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

このページのトップへ