日本株…週明け上昇の可能性は?~2022年2月10日版~

2022/02/10

 

「そろそろ、上昇し始めるのではないか?」と考えている個人投資家の方はいますか?

1月下旬に「◯◯ショック」とつくような暴落まではいかないものの、1/27に日経平均株価が急落し、相場全体も大きく下落しました。

そして、現在は、そこからの反発を期待したいものの、日経平均株価を基準に見ると、大きな反発はなく、小幅の反発後、横ばいに推移しています。

大幅な反発はないものの、相場全体が落ち着きを取り戻したこともあり「そろそろ、上昇し始めるのではないか?」と上昇への期待をしている個人投資家の方も多いかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に、独自に開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきます。

 

週明け上昇の可能性は?


こちらをご覧ください。こちらは1/26~2/9の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、1月下旬の大幅下落が一服したことが読み取れます。

先週までは、底値指数以外も目立つようになってきたものの、押し目買い指数以外は、ほぼ横並び状態でした。

そのようなこともあり、下落が一服したものの、再びどの指数が大きくなるかによって、今後の方向感が決まるような状態でした。

それが今週に入り、上昇傾向を示す天井指数が目立ち始め、ようやく1月下旬までの下落傾向が収束したように読み取れます。

また、下落傾向があるときにポイントとなる「空売り指数」も、先週から10以上になり、その水準を保っています。直近では、2/9に昨年11月中旬以来、「22」の水準まで上昇しました。

空売り指数が、このままの水準を保つ限り、昨年11月下旬から1月のような、いつ相場全体が下落してもおかしくないというリスクは解消されたと考えられます。

むしろ、このまま天井指数が上昇し、空売り指数が直近のような水準を保ちはじめると、今度は一転して相場全体が上昇傾向に入る可能性もあるでしょう。

ただし、ここで注意点があります。それは日経平均株価を基準に相場全体のトレンドを把握しようとすると、このような動きを読み取ることが難しいということです。

その理由は、今週の動きを見ると分かります。今週の日経平均株価は、ほぼ横ばいに推移していました。しかし、相場全体は、天井指数が目立ち始めるなど、やや上昇傾向にあります。

そういった意味では、日経平均株価を基準に相場の動きを捉えている個人投資家にとっては、これまでと違った差異があったでしょう。

日経平均株価が横ばいに推移する状況を見て、今はトレードチャンスではないと見送る人もいたと思います。しかし、相場全体の実態は、大きく動きてはいないものの、それなりに動きがありました。

そのようなこともあり、日経平均株価を基準に判断する個人投資家は、今週は動きが取りにくいものの、株トレンド指数で判断している個人投資家の中には、上手くトレードチャンスを見つけ出せた人もいたでしょう。

これまでと違い、そういった差異が起きやすいのが、今週の状況でした。

なお、そのような状況ではありましたが、現状は、まだ明確にどちらの方向に株価が動くか分からない、方向感がない状況であることには間違いありません。

あくまでも、そのような状況の中で、短期的には相場全体に動きが見られたという意味合いですので、ご注意ください。

現時点では、小さな上昇や下落はあるものの、再び方向感のないボックス圏に入ってきたと考えられます。

ただし、このボックス圏が、一時的な調整局面なのか、再び長く続くボックス圏なのかは現状では分かりません。

再び方向感がない状況に入りましたので、今週のような超短期的見て上昇傾向があるなど、そういった動きがない限り、不用意に動くと損失のリスクが大きくなるでしょう。

そういった意味では、週明け以降、再び株価が動き出すためにエネルギーを蓄積しているボックス圏なのか、再び無風状態に近いボックス圏になるのか、同じボックス圏でも、どのような状態になるかの把握が重要なところでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週よりも相場全体に上昇する力が出てきた。特に、今週は、年始直後以来30を超える水準に到達。

ここをピークに再び上昇する力が弱まる可能性はあるが、これまでと違い相場全体にやや上昇する力が上向いてきたと考えられる。

(いち早く、トレンドの変化を見るには、週明けのOVER指数の監視が必要)

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、相場全体が大幅下落するリスクは、ほぼなくなってきたと考えられる。

2/4にマイナス圏に入り、その後も若干のプラス圏に入っていたが、ようやく2/9に昨年11月下旬以来の2ケタのマイナス圏に入る。

週明け急変しない限り、昨年12~1月のような、いつ大幅下落してもおかしくない状況からは脱したと考えられる。

(いち早く、下落への急変を見るには、OVER指数と同様に、日々にRISK指数の監視が必要)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/2/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

この記事の「株トレンド指数」を使うことで、相場の天井付近や底値付近を、できるだけ具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、この記事で使用している『株トレンド指数(無料版)』を今すぐ手に入れてください。

 

この記事で使用している【株トレンド指数(無料版)】を受取るにはこちらをクリック

 

【無料】で『株トレンド指数(無料版)』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。

この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

【高橋佑輔の関連記事】

株式会社シナジスタ
なぜ「高値掴みする投資家」と「底値付近で買える投資家」がいるか?それは「値動きの法則」の知識の差です。その法則を使い、過去12年で11年間利益を上げる現役トレーダー高橋佑輔が相場を分析。法則を学び、底値付近で買える投資家を目指しましょう。
株式会社シナジスタの提供する、コラム・教育サービスは、投資に関する考え方の一例をご紹介するというものですので、その正確性や完全性等について保証するものではありません。 実際の投資はお客様のご判断・ご責任で行って頂くものであり、当社は、お客様の投資におけるいかなる利益も保証するものではなく、また、お客様の投資によるいかなる損害に対しても補償を行うものでもありません。 本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

このページのトップへ