日本株…週明けに反発の可能性は?~2022年2月4日版~

2022/02/04

 

これから、反発を期待している人はいますか?先週は「◯◯ショック」とつくような暴落まではいかないものの、1/27に日経平均株価が急落し、相場全体も大きく下落しました。

そして、その1/27を底値に、徐々に相場全体が回復基調に入っています。しかし、日経平均株価を見ても、小幅上昇に留まり、急落幅と比較して、その反発に物足りなさを感じるのではないでしょうか。

では、ここから日本株市場は、再び日経平均株価が28,000円、29,000円を回復するような反発を期待できるのでしょうか?

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に、独自に開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきます。

 

週明けに反発の可能性は?


こちらをご覧ください。こちらは1/20~2/3の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、先週1/27を底値に、状況が転換していることが読み取れます。

先週までは、コロナ・ショックと類似した動きをしていましたが、特段暴落につながるような材料もなかったこともあり、1/27をピークに暴落の危険性が薄まりました。

先週末から底値指数も落ち着き、今週は日の経過と共に落ち着いてきています。それと同時に、上昇傾向の動きを示す天井指数も、今週から目立ち始め、ようやく底値指数と均衡する水準に到達してきました。

また、大幅下落や暴落の危険性の終焉を示す役割もある空売り指数は、2/2、2/3と連日「10」を超える水準に到達しています。

連日「10」を超えるのは、11月以来です。11月下旬から、日本株市場はボックス圏を抜け出す動きを見せ、何度も暴落への警戒がありましたが、約2ヶ月振りにその状況から抜け出せたと考えられます。

もちろん、ここから週明けに空売り指数が再び下落することも考えられますが、そのようなことが起きない限り、これまでのような警戒への緊張は弱めて良いでしょう。

しかし、そのような中ですが、相場全体は、ここから下落した分だけ反発するような動きではなく、再び方向感がない状態に突入しています。押し目買い指数以外は、2/2、2/3とほぼ均衡状態になっています。

また、先週までは日経平均株価と相場全体の動向が下落傾向で連動していましたが、今週は連動性が薄くなりました。

前半は日経平均株価は小幅上昇するものの、相場全体は下落していました。そして、後半の方向感がない中では、日経平均株価は小幅に上下しています。

それをふまえると、日経平均株価を基準にトレンドを捉えている個人投資家にとっては、短期間ながら相場全体が方向感なく動いていたので、株価が思った方向と反対に方向に動きやすいタイミングだったかもしれません。

このように、日本株市場は、これまで下落方向に動いていましたが、1/27をきっかけに転換しました。ですが、その転換は、反発ではなく、再び方向感がない状況に入っています。

それを考慮すると、週明けの株式投資が、どちらの方向に動くか判断するのは、とても難しい状況になったと考えられるでしょう。

また、急落した分の反発も、急激に反発するのではなく、仮に反発するとしても小幅の上下を繰り返しながら、少しずつ反発することが想定されるでしょう。

なお、ここからいずれかの指数が強まらない限り、日経平均株価を基準にトレンドを判断している個人投資家は、株価が逆方向に動きやすくなる可能性があります。

実際に、たった2日間ですが、2/2、2/3は、以前のボックス圏と違って、日経平均株価と相場全体の連動性が薄い状況です。

先週大きく下落した分、ここからの反発を期待したいところですが、ここからの株式市場は、再び方向感がない状態なので、慎重に売買をしないと思わぬ損失を受けてしまうかもしれません。

そういった意味では、再び難しい状況に入ったとも考えられるので、週明けの売買は慎重に行うか、方向感が出るまで様子見するのが良いのではないでしょうか。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、これまで上昇する力が相場全体に、ほとんどない状態が続いたが、ようやく上昇する力が出てきた。ただし、ここから急騰するような上昇の力ではない。RISK指数の状況もふまえると、週明けのOVER指数が急上昇しない限り、直近の下落分の回復は難しいだろう。(いち早く、トレンドの変化を見るには、週明けのOVER指数の監視が必要)

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週時点ではコロナ・ショックに類似した動きをしていたが、先週後半をピークに暴落の危険性は収束したと考えられる。まだ、下落する力が残っているが、空売り指数が10を超えてきたことで、よほどの急転がない限り週明けに暴落はないと考えられる。(いち早く、下落への急変を見るには、OVER指数と同様に、日々にRISK指数の監視が必要)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/2/3時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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