第一生命HD<8750>長期の上昇トレンドが続き10月に年初来高値を更新後、横ばい状態ながらも依然として高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
11/12に第2四半期決算発表を迎える第一生命ホールディングス<8750>。今年1月から順調に上昇を開始し、長期の上昇トレンドで推移し現在は2,400円前後に位置しています。
そして、先月に年初来高値を更新し、その後、横ばい状態であるものの依然として高値圏を推移中です。
そのような中、第2四半期決算を迎える同社ですが、 決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
第一生命ホールディングス<8750>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2010年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が7回、下落傾向が4回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、5%以上の変動が上下合わせて9回見られます。また、10%付近、もしくは10%以上の変動が4回見られます。
これを考慮すると、上昇傾向はあるものの、まだ株価が安定しておらず、やや株価が動きやすい傾向があると読み取れるでしょう。
特に、まだデータが11年分しか揃っていないことから、これが明確な傾向とは言い切れない部分もあります。それもふまえると、今年はどのような傾向が見られるか、やや慎重な姿勢でいたほうが良いかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
第一生命ホールディングス<8750>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,640円
下値目安:2,209円
※10/25終値2,413円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約9.4%、下落幅は約8.4%と考えられます。よって、上値は「2,640円」、下値は「2,209円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、10/11につけた年初来高値2,564円を上抜けします。そうなると、直近の横ばい状態から抜け出し、さらに上昇することを期待できるでしょう。
ただし、これまでの動向を見る限り、上昇すると一時的に下落する動きが繰り返されていますので、年初来高値更新した場合は、その後の一時的な下落に注意が必要でしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線の下位に位置している75日移動平均線を下抜けします。
こうなった場合は、これまでの長期的な上昇トレンドが転換し、下落トレンドに入る可能性があります。もし、下落した場合は、ここが分岐点になる可能性があるので、慎重な判断が必要でしょう。
このように同社は、これまで長期の上昇トレンドで順調に株価が上昇してきましたが、先月につけた年初来高値を再び更新するか、それとも下落するかで、状況が変わる分岐点にいます。
そういった意味では、今月中に年初来安値を再び更新するか、それとも75日移動平均線を下抜けするかに注目し、その分岐点を上手くつかむ目安とするのが良いでしょう。
また、投資判断の視点からは、まだどちらに向くか分からない場面ですので、直近の横ばい状態を抜け出し、方向感が出るまでは様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/11/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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