日立製作所<6501>堅調に推移を続け、直近は7,000円台を目前にい調整局面も依然として高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
10/27に第2四半期決算発表を迎える日立製作所<6501>。コロナ・ショックの下落以降は、堅調に推移し、一時2,000円台後半であった同社株価は、現在6,000円台まで上昇してきています。
現在は、7,000円台を目前にいったん調整していますが、依然として高値圏を推移し、再び高値を狙う展開になっています。
そのような中、第2四半期決算を迎える同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
日立製作所<6501>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(9月下旬~10月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移では、上昇傾向が12回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、大きな変動として、20%以上の下落が1回、15%以上の上昇が1回見られます。10~15%の変動は、上下合わせて7回見られます。その他は5%以内、もしくは5%程度の小幅の変動にとどまっています。
よって、これまでの傾向をふまえると、明確な傾向がなく、そのときになってみないと分からないという難しい傾向と考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日立製作所<6501>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:7,150円
下値目安:6,221円
※10/15終値6,683円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.9%、下落幅は約6.9%と考えられます。よって、上値は「7,150円」、下値は「6,221円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、9月末に届かなかった7,000円台を上抜けします。そうなると、現在よりもう一段高い位置での推移が期待でき、さらに上昇が狙えるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位に位置している75日移動平均線を下抜けします。しかし、直近の傾向を見る限り、75日線を下抜けしてもすぐに反発する動きが見られます。
それをふまえると、そのまま大きな下落に繋がる可能性は低いでしょう。
このように同社の株価は、7,000円台を手前に再び上値を狙う好調な動きを見せています。また、もし下落しても反発する状況が整っていると考えられます。
それを考慮すると、毎年そのときになってみないと分からない傾向は、今年については上昇傾向があるとも考えられるでしょう。
ただし、リスクがないという意味ではなく、毎年傾向がバラバラであることは念頭に置いておきましょう。
同社は、過去の株価動向に傾向がないという難しい側面があります。ぜひ、そのような視点も持ちながら、直近の動きを見て楽観視することなく、何かあっても対応できるように中間的な視点で投資判断するのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/10/25時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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