どうして今週は手仕舞いのタイミングが難しいのか?~2021年9月最終週版~

2021/10/01

 

政治や海外の動き騒がしいこともあり「これから株価がどうなるか?」が気になる方はいますか?

9月は、前半の勢いが良く短期的な上昇トレンドが発生しましたが、後半はその勢いが全くなくなり、下落リスクを匂わせながら、方向感が乏しい展開が続いています。

そこで今回は、私が日本株市場のトレンドを捉えることを目的に、独自に開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきます。

 

どうして…9月最終週は手仕舞いのタイミングが難しいのか?


まず、こちらをご覧ください。こちらは9/9~9/30の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような4つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向

この4つの指数をふまえると、9月中旬までは日経平均株価と実際のトレンドの乖離が少ないので、日経平均株価でトレンドを捉えている投資家にとっては、比較的売買しやすいタイミングだったでしょう。

しかし、前週からは状況が全く変わり、日経平均株価に急ブレーキが掛かったうえ、市場全体のトレンドと乖離が生じてきました。

それを同時に、どちらの指標も9月前半と違って、方向感が乏しく、その日になってみないとトレンドが分からないという、とても難しい状況に直面したのではないでしょうか。

そこに輪をかけるように、押し目買い指数が目立ってきましたので、これは一時的な下落で再び上昇する可能性があるのではないかと判断が非常に悩ましかったのではないでしょうか。

このように、前週からの流れを組み、今週は日経平均株価と市場全体のトレンドに乖離が生じているうえ、方向感が乏しい展開でした。

では、週明けの株式市場は、どのような展開が予測されるのでしょうか。

 

週明けの株式市場の動向は?


週明けの株式市場の展開を予測するにあたり、まず「OVER指数」を見てみましょう。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

「OVER指数」とは、上昇トレンドの展開を大まかに読み取れる指標です。

8月からのOVER指数の推移を見る限り、9月前半に起きた上昇トレンドは、いったんここで終わったと考えられます。

過去の傾向を見る限り、上昇トレンドは、このOVER指数が3段階に分かれます。2番目の山が最も大きく、1番目の山が次に大きく、3番目の山は最も小さい傾向があります。

それをふまえると、9月前半に起きた上昇トレンドは、この3段階ができているので、いったんここで終焉したと読み取れるでしょう。

よって、週明けから再び9月上旬に発生したような山ができない限り、再び上昇トレンドに入る可能性は低いと考えられるでしょう。

では、下落する可能性はどれくらいあるのでしょうか?次は、こちらの「RISK指数」をご覧ください。

 

週明けの大幅下落・暴落の可能性は?


「RISK指数」とは、暴落や大幅下落の展開を大まかに読み取れる指標です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

このRISK指数は、ほぼマイナス圏を推移しています。ただし、暴落や大幅下落があるときは、その直前に、ひょっこ顔を出すようにプラス圏に現れます。

直近は、マイナス圏を推移しいましたら9/30に「0(ゼロ)」まで上昇しました。

これまでの傾向を見ると、10/1や10/4以降の株式市場で、このRISK指数が「1以上」になると、週明けに大幅下落や暴落の可能性あります。

それをふまえると、週明けは上昇への期待よりも、下落リスクに比重を置いた戦略にするのが良いかもしれません。

 

どうする…週明けの投資戦略?


また、気になる材料として、9/30日までの投資主体別売買動向によると、日本の株式市場の三大投資家である「外国人投資家」「個人投資家」2週連続で売りが先行していることがあります。

もし、これが週明けも続く場合は、下落しやすい下地ができていることになりますので、過度に上昇に期待するのではなく、やはり下落リスクに比重を置いた戦略が良いと考えられます。

このように、株トレンド指数の状況を見る限り、現状は方向感が乏しく、展開が難しい状況にあります。

ただし、その状況は9月上旬のような楽観的なものではなく、下落リスクがある中での方向感が乏しい展開だと考えられます。

よって、週明けの株式市場は、どちらか一方向に株価が動くと予測するのではなく、どちらかというと、下落リスクがあると考えながら、あらゆる方向に動くことを想定し、投資判断するのが良いのではないでしょうか。

 

今週のポイント~3つ~


【ポイント.1】
9/30日までのデータによると、日本の株式市場の三大投資家である「外国人投資家」「個人投資家」「機関投資家」2週連続で売りが先行しているので、市場全体が下がりやすい状態

【ポイント.2】
9月中旬までは日経平均株価と実際のトレンドが近い状態であったが、前週から、この2つにズレが生じているので売買がしにくい状態。特に「押し目買い」の動きをしている銘柄が増えているので、方向感を捉えるのが難しいタイミング。

【ポイント.3】
これまでマイナス圏であったRISK指数が9/30に「0(ゼロ)」まで上昇。10/1のRISK指数が「1以上」になると、週明けに大幅下落や暴落の可能性あり

 

※ご注意:
こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※本記事は2021/9/30時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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