H・I・S<9603>今年2月から上昇を開始し直近2,500円付近まで回復…決算発表でさらに上昇する?
6/11に第2四半期決算発表を迎えたエイチ・アイ・エス<9603>。コロナ・ショック下落時には、1,000円台前半まで大きく値を下げました。
その後、しばらくの間2,000円を越えられない状況が続いていましたが、今年2月の上昇以降は、2,000円台を維持し、直近は2,500円前後に位置しています。
まだ、コロナ・ショック前の水準回復までには時間を要しそうですが、第2四半期決算を迎えることで、株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
エイチ・アイ・エス<9603>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、決算を挟んだ1ヶ月間(5月下旬~6月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2020年の株価の推移では、上昇傾向が13回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向が見られると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動が、上下合わせて8回あります。それよりも小さい変動の年のほうが多いですが、この動きをふまえると、同社はこの時期に比較的変動しやすいとも言えるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
エイチ・アイ・エス<9603>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,756円
下値目安:2,285円
※5/28終値2,511円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約9.7%、下落幅は約8.9%と考えられます。よって、上値は「2,756円」、下値は「2,285円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、6/3につけた年初来高値2,709円を越えます。そこから、さらに上昇と期待したいところですが、25日移動平均線からの乖離率が10%付近に到達します。
それを考慮すると、さらに上昇するよりも、そこから調整局面に入る可能性が高いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位に位置する75日移動平均線を下抜けします。
4月中旬、5月中旬に下抜けしたときは、その都度反発し上昇しています。それをふまえると再び反発を期待したいところですが、25日移動平均線も下抜けすると、下落傾向に突入するでしょう。
このように同社は、この時期に株価が変動しやすいこともあり、なかなか難しい状況です。上昇時は上値が重たく、下落時は、さらに下落する可能性があるので、積極的な動きが難しいでしょう。
それをふまると、ここで無理に売買することなく様子見をするも選択肢の一つかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/6/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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