ダイドーグループHD<2590>コロナ・ショック後すぐに回復するも方向感がないまま横ばいに推移中…決算発表で株価どうなる?
5/26に第1四半期決算発表を迎えたダイドーグループホールディングス<2590>。昨年のコロナ・ショックで大きく下落しましたが、その後すぐに反発し、下落前の水準を回復しました。
ただし、株価回復後は、方向感がないまま横ばいに推移し、投資判断が難しい状況が続いています。
そのような中、第1四半期決算発表を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ダイドーグループホールディングス<2590>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、決算を挟んだ1ヶ月間(5月中旬~6月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上下ともにすべて10%以内にとどまっています。これもふまえると、同社の株価は変動が小さいので、上昇しても小幅にとどまる可能性が高いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ダイドーグループホールディングス<2590>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,360円
下値目安:4,940円
※5/17終値5,160円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約3.8%、下落幅は約4.2%と考えられます。よって、上値は「5,360円」、下値は「4,940円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在株価の上位にある75日移動平均線を上抜けします。ただし、その水準が維持できないと25日移動平均線が上抜けすることができません。
もし、上昇を維持できず一時的な上昇にとどまるときは、引き続き方向感がないまま横ばいに推移するでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、昨年の9月以来の安値をつけることとなります。そうなると、この横ばい状態から、下落方向に推移する可能性があるでしょう。
そのときは、これまでの推移をふまえると、ここから上昇に転じるまでは時間が掛かることが予測されるでしょう。
このように同社は、これまで方向感が乏しい状態で推移してきました。しかしながら、この決算発表を機に、下落方向へ動く可能性もあります。
もちろん、同社の株価はこの時期にそれほど変動しない傾向がありますが、もし下落方向へ進むと、これまでの傾向と違った動きを見せる可能性も十分にあります。
これまで方向感が乏しく判断が難しい状況でしたが、ここに来て下落方向へ動くリスクが出てきました。それをふまえると、ここで無理に売買することなく、様子見をするのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/5/27時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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